「仕事ができる人=成功する人」じゃない

職場では、だいたい

「この人は仕事できる人」
「あいつは、仕事できないやつ」

というイメージが固定してること多いですよね?

もちろん、それはけっこう的を射ていることも多くて、仕事ができる人って何をやらせても早いし上手い。できないやつは何をやらせてもやっぱりダメ……これはある程度否定できない事実と言えそうです。

しかし、それは原則

「その職場での、その仕事に限って言えば」

の話です。

あらためてこの言い方を冷静に眺めてみましょう。

「何をやらせてもできる人」

なんて本当に存在するわけないじゃないですか。

「できる人は何をやらせてもできる」

と言われている人がそこで見せてくれるのは、その環境、その職場、その業務の範疇でやることだけです。基本的には。

たとえば、職場の仲間が、まったく違う分野のことをしている場面を、見ることは原則ありません。

絵を描いているところとか。

裁縫をしているところとか。

家電の取り付けをしているところとか。

クラブでダンスしているところとか?

むしろひとりの人が発揮する能力は、その環境とタイミングによって大きく変化するものです。

言い換えれば、環境とタイミングによって、その人の、どの部分が表面に出てくるのかはかなり変わるのです。

過去に仕事ができた人

少し前ですが、学生のころ同じアルバイト先で働いていた先輩に偶然会いました。まあ懐かしかったんですが……なんだかイメージが変わってたなと。

話し方が常に何となく言い訳がましいんですよね。

別にあからさまに不平や不満を言うわけじゃないし、自分では肯定的に語っているつもりなんだと思うんですけど、聞いてる方からすると……ちょっとね。

まあこういうタイプの人自体は珍しくもないでしょうが、でもこの先輩は、いっしょにバイトしてた頃には仲間内ではリーダー的な存在だったんですよ。だから余計に違和感がありました。

仕事はきちんと知ってるし、できる。それに、いろいろ教えてくれたり指示出したりしてくれる。面倒見も良いのでみんなから慕われてましたよ。

それに、私から見てもけっこうイケメンだったんですよ。▲▲さんと付き合ってたし。まあそれは別にいいんですけど……。

で、そのバイト先は私のほうが先に辞めてしまったので記憶もあいまいなのですが、彼はバイト仲間のことをけっこう詳しく知っていて、いろいろ話してくれました。

まあ、今さら聞いても別にどうしようもないんですが……。

それより、少なくとも私がその時に思ったのは、そのバイト先でのいわゆる「キャラ」というか、人物のイメージってありますよね? それが、その後の人生の進み具合とほとんど何の関係もないってことです。

そして、時間が経ち環境が変わると、その人のキャラとか人物像そのものも違って見えるのです。

だって、今は大手企業に就職していい給料もらってるという●●君は、バイト仲間の中ではいつも失敗して注意されてもへらへら笑ってるような、ダメダメキャラだったし。

奥さんの実家の会社を継いだという■■君は、いかにも今どきの大学生って感じで、イメージとしては

「仕事なんて適当にやっとけばいいんだよ」

と悪びれることもなく言うような人だったと思います。あんまり接触がなかったので覚えてないけど。

……って、少なくともバイト時代のその職場で見た限りでは、むしろ一番将来有望そうに見えたのは、今目の前でしゃべってるこの先輩だったはずなんですよね。

「俺には夢がある」

みたいなことを時々話していたし、弱気な発言や愚痴じみたことを言うようなイメージがまったくなかった……。

たとえば今の職場で周囲の人から自分がどのように見られているかとか?

他人から悪く思われているんじゃないかとか?

仕事できない人ってレッテル貼られてるとか?

そんなことは自分が成功するかどうかということとほとんど何の関係もないんだな、というお話でした。

その時はもちろんそんな話はしませんでしたが。

そしてもちろん、この時の私の印象によって、その先輩のこれから先の人生を予測することも当然できないんですよね?