成功するためには「分身の術」が必要な時がある

「PNW」上の決定的協力者、3番目は

「ダブル」

と名付けました。この人は、何かを頼んだ時に

「あなたがするのとまったく同じようにやってくれる」

と期待できる人のことです。

いわゆる、分身の術という感じですね。

2人の女性

そう言えば、昔あった藤子・F・不二雄原作の人気アニメ、パーマンに登場する

「コピーロボット」

ご存知の方も多いと思います。

あのコピーロボットのように……重要な場面で一時的にでもいいから、あなたの代わりを完全に頼めるような人物です。

それが「ダブル」です。

忍336



決定的協力者③ ダブル

会社などの組織で仕事をしている場合にはほとんど考えていなかったことですが、自分ひとりで独立して仕事をしようとし始めると、

「これは、どうしても自分でやったほうがいい」

と思うことが多々出てくるものです。

もちろん、重要な取引相手や主要な顧客とのやり取りや、自分の提供する商品やサービスのコアな部分の改良や更新など……もそうなのですが、意外と面倒なのが、本来は単なる事務手続とか、いわば雑用みたいな類の作業なのに、それを他人に頼もうとすると

「説明に余計に時間がかかる」
「自分で直接行うより煩雑な手続きが必要になる」
「結局その結果を自分がもう一度チェックしなければならない」
「費用が予定以上に必要になる」

……といった理由から、結局自分自身でやったほうがいい、という判断になることが少なくないのです。

たぶん、会社だったら

「何でも一人で抱え込むな」

とか、

「マネージャーはマネジメントに徹しろ」
「不完全でも、人に任せるほうが全体最適」

とか、そういう理屈が成り立つわけですが……一人で事業を立ち上げたばかりの段階とか、あるいは個人事業主の方なども実感として、

「そんなの机上の論理だ!」

と言いたくなるような場面って、必ずあると思います。

はっきり言って、ぜんぜん時間が足りない。

資金だって無尽蔵じゃない。

って言うか、ほとんどない(笑)

もちろん、ここは、という瞬間の戦略的判断みたいな、ちょっとカッコいい場面ではちゃんと考えようとします。少なくとも。

だけど、正直言って最初って、99%雑用みたいな地道な作業の連続ですし。仕事って。

……組織で機能している場合と違って、長期的に考えて先々有利なように進めようとしても、あんまり悠長なこと考えているうちに、その前に倒れてしまったら元も子もないんです。

部下や被雇用者では間に合わないこと

たとえばあなたが今やっている仕事があるとします。その一部をたとえば1週間だけ人に任せるとします。

そのとき、あなたが期待する通りに、おかしなことをせず、勝手な判断であなたの思惑と違うことをしたり、余計なところまで手を出したりもせず、あなたが望む形で肩代わりしてくれる人が身近に思い浮かぶでしょうか。

もしそういう人がすぐ思い当たるとすれば、その人があなたにとって「ダブル」です。

あるいは、仮に重要な商談や、大事な人物との面会などが予定されているのに、あなた自身がどうしても立ち会うことができない何らかの事態に至ったとします。

絶対に獲得したいチャンスが同時に発生したり……たまに、ごく些細な用事なのにどうしても外せない状況になったり、ということはしばしばあります。

その時、ごくかんたんな連絡と説明だけで、あなたの代わりにその場所へ出向いて、あなたが望むように商談をまとめてくれたり、あなたの意向を足し引きなく的確に伝えてくれたり……そういう仕事を頼める相手がいるでしょうか?

もしいたら、その人はあなたの「ダブル」です。

もちろん、あなたのやっている

「すべてのこと」

でなくて構いません。ある程度限定された範囲でも構いませんが、重要なのは、

「その人がやっても自分がやっても結果が同じになる」

という信頼感です

ダブルは、別にあなた以上に優秀じゃなくてもいい

仮にある程度何でも任せておける有能な人だとしても、彼の手法があなたの考えている方針や方法論と異なっている場合には彼は「ダブル」ではありません。

たとえば、協力してくれるのは有難いですけど、後でいちいち確認しないと不安になるような場合は、もちろん単に「協力者」ではありますが、ダブルではありません。

ダブルとは、仮に何かを任せるとすれば放っておいてもあなたとまったく同じ手法で、あなたがベストだと思うその通りの手順と要領で、あなたと同じペースで、あなたと同じ価値観や方針で行動してくれるような人です。

つまり極端に言えば、ダブルとは特定の部分についてあなた自身と差し替えても大丈夫と思えるような人物のことです

パーマンのコピーロボットです。

ダブルに当たる人は必ずしも自分の部下である必要はありませんが、むしろ現実にはたくさんの優秀な部下を抱えている人でも、このような意味でダブルと言い切れる部下を持つ人はなかなかいません。

もしこのような人物がいたら「決定的協力者」です。非常に貴重だと考えるべきです。

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