悪徳自己啓発業者の特徴を見分ける

私の印象ですが、はじめから客を騙してでも利益を上げようと考えているセミナー業者や団体には共通の特徴があります。

この特徴を押さえておくことで、少なくともそのようなセミナーなどに遭遇してしまった場合に、混乱せず冷静に考えて行動することはできるように思います。

ただ、私は実際に特定の自己啓発セミナーを知っているとか、参加したことがある……あるいは、運営したことがあるとかではありません。

ですから、これはあくまで一般論です。というか、これは対象が「自己啓発だから」という、特有の特徴ではありません

こういう特徴を持つ相手は、どんな分野であれ須らく「悪徳」だと見做せる、というものです。

私がいつも思うのは、たとえば

「最初の話からだんだん話が変わってゆく」
「契約しないといけないように圧力をかける」
「精神的に追い込む」
「こちらの反応によって急に態度を変えたりする」

というような気配が見えたら、それはまず「悪質」と考えて間違いないと思います。

悪徳業者に共通する特徴

こういうのは、常識的に見てもそうですよね?

こういう感じをかもし出してくる業者さんだったら、たとえその商品などの内容や期待される効果がいくら良さそうだったとしても関わらないほうが良いでしょう。

というか、そのような部分があることが分かっているのに、それを置いといて、一応でも「商品の内容や効果」の話に耳を傾けてしまうこと自体がマズいと私は思います

私自身は、付き合う業者さんや営業の人はまずそういう観点で判断します。

これは自己啓発に限ったことではありません。

……というよりも。

おそらく、自己啓発業界に限らずいろんなところに、そういうセールス手法を常套手段にするプロみたいな人たちがいるのです。

そういう人たちは別に自己啓発関連の業界にだけ存在しているわけではなくて、ありとあらゆる業界にいます。というか、そういう業者は何だって同じ手法を使って売ることができるので、同じ手法でいろいろな業種に参入することができるのです。

つまり彼らは今売っているものに関する専門家ではなくて、

「そうやって何かを売ることのプロ」

なのです。

で、そういう人たちが運営に入り込んでいる場合には、だいたい同じような雰囲気や特徴があるのです。

ちなみに、そもそも自己啓発プログラムというのはその成立過程ですでに一部の宗教とか、ネットワークビジネスとか、軍事訓練で利用される人格操作の技術とか、そういったものが含まれているという話もあります。

詳しくは知りませんけどWikipediaに書いてありました。

もちろん、ふつうに市販されてる自己啓発本と、そういうものと同レベルでは語れませんけど……でも、自己啓発というものにも、多かれ少なかれそういったものが影響を与えているだろうな、という印象はあります。

受ける側の問題もあり得る

ただし、私は意図的にそのようなスキームやプログラムを構築している組織は全体の中ではごくわずかだと推測します。推測ですけど。

それより実際に多いのは、ごくふつうに自分の信念とか、成功体験をもとに

「本当に良いものだ」

と思って販売している場合です。

多くは、主催者側、販売者側は本当に良いと思えるものをまじめに提供しているつもりなのです。

そして、それにもかかわらず、結果的にそれに依存して金を搾り取られてしまったり、トラブルになったりしてしまう人が発生してしまうということです。

これは、実はむしろ受け手側の問題であることのほうが多いんです。

もちろん、その人から見ると結果的に騙されたようなかっこうになるので、悪徳業者だ! と叫びたくなる気持ちは理解できます。

しかし、発信している側からするとそれは

「効果には個人差があります」

ということにすぎません。

よく考えると、これも自己啓発に限りません。

英会話スクールに長い間通っているのにぜんぜん英語がしゃべれるようにならない人がいます。

何年もあなたの会社に勤務しているのにいつまでたっても仕事を覚えない部下もいます。

同じものを見て同じように感じるとは限りません。同じ成果が出るかどうかも分からない。

もし、それを利用して本当に役に立たないものを故意に売りつけているというならもちろん問題ですが、自分が結果が出なかったから、だれにとっても役に立たないのだと決め付けるのも論拠が希薄です。

錯誤に気が付いたら離れる

特に、傾向として相手がこちらを騙そうとしている場合には、こちらが意図しないままにいつの間にか話が変わってることが多いです。この場合には注意が必要です。

ふつう、仮に相手が本当にあなたを啓発しようとしているだけであれば、最初に本当の意図を隠して、違うことを期待させるような言動をわざわざする必要はないからです。

つまり、最初から

「ねえねえ、あなたの人生も考え方も一変させちゃうような激しい自己啓発セミナーがあるんだけど、一緒に行かない?」

……って誘ってくれるのなら(別におすすめはしませんけど)、それはかなり良心的なセミナーと言えるでしょう。

その場合、あなたが納得するかどうかはともかく、相手はふつうは最初から整合性のあることを言ってるわけですから。

でも、当初期待していたことと、いつの間にか話が変わっている場合は、だいたいおかしいんですよ。

それに多くの場合、特に悪い人って向こうから勧誘しに近付いて来るので、自分が特にはっきり動機を意識していない場合も多いです。

こういう時には、冷静にもともと期待していた「ご利益」を思い出す必要があります。

それで、相手が誘導した場合はもちろんですが、単に自分の思い違いだった場合とか、期待外れだった場合も含めて、

「あ、違う」

と思ったら堂々と断っていいんですよ。

錯誤させるようなのはすでに怪しい

法律的には「錯誤」と言いますね。

錯誤してやったことは「無効」が原則です。

もちろん法的処置に訴えろとか言いたいわけではありませんが、自分の判断や意思決定に錯誤が生じていると感じたら、相手がどう言おうと、そこまでの流れは間違っているのですから、先に進まないほうが安全ということです。

あなたが、そこでよくよく迷った挙句に、それでも明らかにそれは役に立つとか、むしろそっちのほうがより良い目的なんだとはっきり納得したという場合なら良いのです。

まさにそれが文字通り「啓発」ということなんですから。

ただ、それによって自分の何が満たされることになるのかをはっきりするのがポイントです。