目的意識と階層的把握

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目的意識を持つ理由はむしろ、

「余計な行動をしないため」

「思考が無制限に拡散しないため」

だと書きましたが、それはつまり自分の目的意識を階層と見たときに、自分が決めたその階層からいつの間にか逸脱しないように意識することで可能になります。

重要な階層から逸脱しないようにする

実際に何か個別の有益な知識や情報を得たとします。その時に、それを情報単位で見れば、それは

「どのレベルでも関係している」

ということになることが多いのですが、受け取り手が主体的に

「自分は今このレベルの話をしているのだ」

とはっきり認識するならば、それを前提にその情報に関わることになるので混乱しにくいと考えられます。

たとえば本屋さんで適当に本を眺めているとき、あるいは、特にはっきりした目的もなく他人のブログを見てるときがありますよね?(今もですか?)

その時に、特に目的意識がなければ

「あ、何かの役に立ちそうだな」

と感じて、とりあえず見てみるじゃないですか?

でもその時に、

「これって今自分が重視している階層の問題ではない」

というように感じられるとすれば、少なくとも今は不要だと見切ることもできるわけです。

  • 今やっている行為に活かすため

の情報が必要だと思っているときに、何となく、漠然と

  • 単なる知的好奇心

を満たせそうなものを買っても意味ない、っていうような判断ができるわけです。

逆に、たとえば今あなたが何か大切な人生の岐路に立っていて

  • 人生の全体を見渡すため

の情報を探しているときに読むべき本は……

「まあ、こんな本じゃないわな」

って。

集中を学ぶ

自己啓発本を読んでも役に立たない、というのはしばしば聞かれる話ですが、たとえ最初は上記の1つだけを意識していた場合でも、自然に任せればいろいろ見ているうちに

「どうせなら、得られるものならすべてを得たい」
「できることなら全部したいじゃん?」

って思うでしょう。

まるで子供がお店でお母さんに

「どれかひとつにしなさい」

って言われてるような感じですよね?

しかし今ある問題はこうです。

目的がはっきりしないまま多くの情報に触れるほど、たいていの人は次第に主体性を失っていきます。

いつの間にか次から次へと情報をため込んでいくだけ、あるいは右から左に流していくだけ、という状況になりがちです。

それがノウハウコレクターと呼ばれる人に見られる傾向です。

あるいは、そのようなスタンスだからこそ、自己啓発は役に立たないということになってしまうのです。

情報を提供する側もそれを知ってか知らずか(……たぶん、多くは意図的でしょう)、どうせならどんな状況でも、どんな問題意識を持ってる人にでも関連があるかのようなフックを使います。

ですから、当初の目的意識からいつの間にか逸れている、あるいは、目的が際限なく広がってしまうといったことが起こりやすいのですね。

そして、曖昧なままさらに情報を集めたり乱読したりするから訳が分からなくなってしまうのです。

もちろん、あなたが今把握した階層というのはバーチャルなもので、実際には物事はそれぞれ互いに密接に関連しています。

たとえばあなたが実際に得た情報や、あなたがした活動はどれをとっても、本当はすべての階層上で何らかの意味を持たせることも可能なのです。

しかし、素行というのは自然に任せておくと無限に拡散してしまう性質があります。

ですから、ここではその関連性を考慮したり、他の面への含みを持たせたりすることが往々にして

  • 自分の考えが混乱したり
  • 目的を見失ったり
  • 意欲が減退したり
  • おかしな判断をしてしまったり

……ということになる原因であるという点を強調しておきます。

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