私はまだ「自立」を定義できるほど生きていない

ここまでの議論を踏まえて考えると、

「成功するためには自立的な人間にならなければならない」

というのは半分本当で、しかし残り半分は嘘ということになります。

むしろ、まず自分が今イメージしている通りの「成功」や「自己実現」といったものをある程度現実のものにしなければ、そもそも自立などというものを実感することはできず、その自立が過去の自分の人生のいったい何に寄与したのかと振り返ることもできません。

この意味では、自立は成功の必要条件ではなく、むしろ

「成功のほうが自立の条件」

なのではないでしょうか?

もちろん、まだ何にも成功していなくても、何ら自己実現したという自覚はなくとも、孤立はできます

というか、孤立を目指している限り、むしろ自立は遠ざかります。

真に自立しようと思ったら、それより先に成功あるいは自己実現と呼べる状態を経験しないと無理じゃないかと思うんですよね。

戦略的依存

冷静に考えると……成功を求めるならば、むしろその過程ではいろいろなものに依存しなければならない

その時期、その瞬間に、いつもだれかに、何かに依存していることを素直に認めなければなりません。

「悪いけど、いったん依存させてください」

という感じです。

むしろ、何に対して、どのように依存して行くのかという戦略が重要なのです。

ただし、前に書きましたが、実際に依存することは多くても、戦略的に依存するというからには、単に「依存的」であってはならない、つまり「甘ったれ」てはダメなわけです

成功したいならば結果に反応するのではなく、

「可能性に対して期待する」

という思考を持たなければなりません。

それに関して私が大切だと思っているのは、もちろんよく指摘されるように

  • すでに出た結果に執着しないこと
  • 結果に対して感情的に反応するのをやめること

といった点もあります。

しかし、もう一つ、あなたは常に

「そもそも可能性の高い対象に期待を集中するべき」

ということです。

裏返して言うと、

「そもそも可能性のないことを期待していないか?」

ということ。

依存的な人は自分が望む結果だけに焦点を当ててしまう特徴がありますから、そもそも可能性がないもの、あるいは、可能性がきわめて小さいものに対してむやみに期待してしまう傾向があるのではないかと思います。

そもそも可能性がないことに執着し、望む結果が出ない(でるわけがない)ことに反応し続ける……これでは本当に何の結果も得ることができません。

そうではなく、十分に可能性がある事柄について妥当な期待をする。

そして、それを思考や行動に反映して、よりその可能性を高める。

……これが(言葉にすると当たり前ですけど)大事なポイントじゃないかと思ったのです。

成功しない人は、無意味なものに依存し続けているから何も変わらないのです。