なぜか成功する人の(変則的な)思考習慣

前の記事では、成功のための標準的な考え方は

「断ち切ってゆく考え方」

だと書きました。

しかしですね……。

たとえば、自分の成功とか、自分の幸せとか、自分にとっての自己実現とか。

これらに取り組もうとするとき、標準的な考え方や方法論では意外にうまく行かない場合があります。

……場合があるというよりも、率直に言うと、

「断ち切ってゆく考え方に順応する競争」

だと勝ちに行けないタイプの人や、その手の競争をしたくないと考える人もいるということですね。

もし、通常の成功ノウハウを何度試してもうまく行かない、あるいは何となくしっくりこない……と感じ続けているような場合には、いったん考え方そのものを転換してみたほうが良いかもしれません。

目標がない人の成功法

「断ち切ってゆく考え方」

というのは前提として、自分の中で行為の目的や達成したい目標がはっきり自覚されている場合には比較的使いやすい方法論です。

しかし、たとえば自分の人生における成功とか、自己実現といったような問題を考えると、往々にして前提が異なることもあり得ます。

実は多くの人にとって、自分の願望や達成目標といったものは、自分にとってすでに明確なものなどではないのです

むしろ、たいていの場合それは自分でも漠然としていて掴みどころのないようにも見えます。

自分の願望が分からない?

さらには、自分にとって最終的な意味での成功とか自己実現というのがいったいどんな行為や状態を指すのか?

あるいは人生の最終的な目的は何か?

こういったものは、あらかじめ「これ」とはっきり認識されているものではなく、むしろ、自分なりに試行錯誤や経験を積み重ねながら、最後になってやっと自分なりの定義らしきものがぼんやりと浮かんでくる……というようなものです。

そこで、ひとつの有力な考え方は前に書いた標準的な考え方、つまり

「先に結果を固定して、絶対ブラさない」

ということです。そして、そこから生じるのは当然、断ち切ってゆく考え方です。

しかし、実はそれって、すべての人にとってそれほど容易なことではないのです。

ですから、私はあえて、別の考え方を紹介したいと思います。

つまりその逆です。

「広げてゆく考え方」

です。

……と言っても、単に願望や空想をどんどん膨らませていく、というようなことではないです。

「広げてゆく」という考え方

ところで、あなたが成功するという場合、あるいは最終的に自己実現したいという場合には、それに至るまでの何らかの

「事実の連鎖」

が必ず発生しますよね?

あるいは、それに至るための

「小さな成功、小さな自己実現の連鎖」

と呼んでもいいでしょう。

この、連鎖を作ることに意識を向けるのです。

そして、この考え方に沿うなら、あなたは先に目標を絞り込むのではなく、結果的に大きな成功や自己実現につながるような連鎖へと広げてゆくという考え方を採るべきです。

試しに、このように考えてみてください。

① 今ある願望や、漠然とした目標を分解する

まず自分がしたいことや思い描いていることを実現するには、どういう過程で、あるいはどんな段階を踏んだらよいかを考えます。

たいてい、これを考えようとすると全体としては、ごく最初の部分は比較的具体的な事柄が想起されますが、先へ行くほどイメージが曖昧になっていき、希望的観測が多く含まれるようになってしまいますが、別にそれでいいです。

もし、一番最初の段階から何をすればいいか分からないという場合には、あなたの願望や目標の内容自体が漠然とし過ぎているか、想像が飛躍し過ぎています。

その場合にはその想像し得る過程をもっと分解します。少し調べたり、人に聞いたりすることも必要でしょう。

② 一番最初にする作業を特定する

あなたがイメージした想定のプロセスのうち、では一番最初に着手できることは何かと考えます。

そして、この部分というのは自分が独力で行えば必ずそうなるという事柄に絞る必要があります。

たとえば、いくら自分が頑張っても他人の協力や関与がなければ不可能なこととか、偶然的な要素が大きく含まれていると感じるならもっと分解する必要があります。

たとえば、ブログを作るという作業を例にとると

「ブログの記事を100個書く」

という作業であれば、だれが読んでくれようがくれまいが自分が記事を書けばいいだけですから独力で可能です。

でも、

「ブログを書いて、1日100人の人に見てもらう」

ということになると、見てくれるのは他人なのですから、あなたが独力でどんなに努力しても工夫しても、必ずそうなるとは言えません。

とにかく一番最初にすべきことで、とりあえず

「ここまでは、自分自身がこれをやりさえすれば、結果はこうなるって分かっている」

という部分を特定します。

③ もとの目標を忘れる

これをいったん特定したら、もともと持っていた目標とか想定は忘れてください

もちろん、本当にすっかり忘れてしまうことなどないかもしれませんが……とにかく、いったん置いときます。

④ 結果が見えていることだけを始める。

最初に決めた作業

「今、これをやれば、少なくともこうなるのは見えてるよな?」

って自分で認識できる範囲のことに着手します。

このとき、さきほど仮に想定したように

「これができたら、次はこうなるはずだ」

とか

「これができたら、最終的な目標に近付くことができるぞ」

とか思わないでください

ただ単に、そのことだけをやります。

⑤ それによって見えるものは前より広がっている

あなたは、本当はもともと「それをやれば少なくともこうなる」という予測を持ってそれを行ったわけですが、実は

「結果が見えている」

と頭の中で感じているのと、実際に

「すでにその結果が出ている」

というのは、まったく別のことです。

実際に何かしらの行為を完了して、その結果が事実として目の前にあるとき、私たちに見える範囲や条件は以前と大きく変わっているのです

そこで初めて、次のことを考えます。

⑥ その段階で、新たに「結果が見えそうなもの」を探す

これの繰り返しで、少しずつ自分に見えてくるものを広げていきます。

そしてこれは、必ずしも

「最初に思い描いた目標や想定の通り」

ではないかもしれません。

でも、いずれにしろあなたは最初よりは確実に成功や自己実現に近付いているんです。

これは間違いありませんよね?

むしろ、

「自分の夢や目標がそれほど明確でない人」
「別に具体的に夢や目標なんかないと思っている人」

には特に、この考え方をおすすめいたします。

私は思います……。

たとえば、はっきりした目標がないというのは、無気力なのでしょうか?

本当に、目標がないと何にも頑張れないのでしょうか?

目標のない人生は、つまらない人生なのでしょうか?

私は、どれも違うと思っています。