アファメーションは効果がないと、ずっと思っていました

効果

私自身はスピリチャル系の手法にはあまり関心がないのですが、願望整理法の関連で思い出したのでアファメーションの効果について少しだけ書いておきたいと思います。

アファメーション(Affirmation)という言葉は、私自身は直接的にはこの本で初めて知りました。

【努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方:苫米地英人 (著)】

ですが、私はこの本を読んだ段階では、ほんの少し試しただけですぐやめてしまいました。

なぜなら、効果がどうこうというよりも、まず自分でやっていながら自分で唱えている内容が自分の本心と違うような気がしてくるからです。

要するに、自分で理想的なことを言えば言うほど……内心ではそれがとても

「嘘くさい」

という気持ちのほうが大きくなってしまうのです。

アファメーションをしている自分がとても無意味な、愚かなことをしているように思えてきます。たとえるならば、神様の存在を信じていないのに、神様にお祈りをしているような気分です。

結局、それから長い間……一度もやりませんでした。

そもそもアファメーションの効果とは?

しかし、ごく最近になって自己啓発的なことをあらためて整理して考え直そうとしている最中に、ちょっと思い付いたことがあるのです。

それは、アファメーションには効果なんかない……と考えている時の、その効果とはなんのことを言っているのか、という点です。

そもそもアファメーションの「効果」とは何でしょうか?

アファメーションとは、気軽にできる自己暗示法

アファメーションとは、一言で言うと、比較的手軽に自分でできる「自己暗示法」のことです。

しばしば

「引き寄せの法則」
「思考は現実化する」

などに代表される自己啓発あるいはスピリチャル系の話題で取り上げられる、潜在意識へのアプローチという考え方に基づく手法とされることが多いですが……。

でも、端的に言うと、もともと自己暗示の一手法にすぎません。

一般的な意味では「アファメーション」という語は

「肯定」
「確認」

というくらいの意味です。

この言葉をふつうに用いるのは、正しいと思われる事実を公式に明言するとか、事実について証言するとか、そういう時に使う言葉です。

ただ、自己啓発的なテーマの中でこのアファメーションという言葉が出てくるときには、これを、

「実際にはまだ起こっていない未来の自分の状況」

に当てはめるというところだけが違うわけです。

すなわちこれは、あらためて言ってしまえば当然なのですが、自己暗示の一手法です。

自己暗示の効果

アファメーションというのは、一般的には理想的なセルフイメージや、願望を達成している自分の状態などを端的なフレーズにまとめ、それを繰り返し自分で唱えるものとされています。

そして、アファメーションは自己暗示の手法である以上、自己暗示としての効果はそれなりにあります

ただし……それは

「唱えただけで願望が実現する」
「どんな難しい望みでも必ず引き寄せることができる」

というような意味ではありません。

ふつうに考えれば自己暗示というのは

「自分が今やろうとしていること」

を、よりうまく、スムーズにできるようにするために行うものです。

たとえば、スポーツ選手などの例なら分かりやすいでしょう。

試合の直前に、自分がその競技をうまくこなしている姿をイメージしたり、相手を打ち負かしているところを想像したりする……これはイメージングという自己暗示の手法です。

当然ですが、なぜそんなことをするのかというと、

「思い通りに、練習通りに動ける」
「運動能力や神経伝達などの身体的機能を十分に発揮できる」

といった効果があると言われているからです。

アファメーションというのは、それを「言葉」を用いて行っているにすぎません。

アファメーションの効果は、どこまで及ぶか

ところが、本来このような自己暗示の手法であるところのアファメーションの効果が、たとえば

  • 運動などの身体機能にとってのみ効果がある

と考えるか、それとも

  • 創作や勉強、仕事といった知的活動についても効果がある

と考えるか……このどちらの立場をとるかということになると議論の余地がありますよね?

そして(それぞれの主張の細部に入り込むと、いろいろな見解や解釈が出てくるかもしれませんが)ごく一般的な認識として区別すれば

「引き寄せの法則」

などに代表される論というのは、単純に言うとそれが

  • 自分自身以外の、外界にまでその効果が及ぶ

という立場に立っているということになりますよね?

ですから、アファメーションは効果がある、ない、という話をするには、先に

「その効果というのはどの範囲を指して言っているのか」

が問題になります。