MECEとは

「MECE」

というのは、モレがなく、ダブりもないという状態を指す語です。

「完全な全体集合」

とも言いますが、これは見方を変えると、その中に存在する要素どうしは孤立しているということを意味します。

別の言い方をすると、全体を単純な1つ(あるいは平面で表す場合なら2つ)の基準によって整列させるといういことで、それ以外の、各要素の間にある関係性や特徴や共通性などを無視する、ということです。

MECEを優先すべき場合であれば、たとえば

「生き物」

というリストがあるとして、その中に

「動物、魚、鳥、虫、家畜……」

って、なってたらMECEじゃないですよね?

これがどうして違和感があるかというと、「家畜」という語だけが他と別の基準を持つ概念だからですね。

そう言えば、数学で習ったように、2つの直線がねじれの関係にあると平面が特定できないです。

もし何かを精密に分類しようとして並べていったときに、同じ「全体」の中に包含関係らしきものが見出されるものが並べられているとしたら、どこかに

「思考のねじれ」

があると疑ったほうがいいということになります。

まあ、これは理屈の上でのことなので、ふだんは別にそんなこと気にする意味もあまりないかもしれませんが、何かをじっくり緻密に考えたいときに思い出してください。

時々、この点でよく整理されていない図表を見かけることがありますよね?

たとえば同じような趣旨の項目名が何度も出てきたりとか。配置や順番に整合性がなかったり、前提的なテーマと、より詳細な項目が混じって並べられていたりします。

もちろん説明の便宜上そのような配置にしてあるという場合もあるでしょう。それは自分が思考するためではなくて、思考した結果を他人にも分かりやすく表示するために必要だからでしょう。

けれども、本人の思考や意図がはっきりしないために単にデータを羅列すると往々にしてそのような形になってしまいがちです。

それでも見た目がきちんと整っていると自分では気が付かなかったりします。