成功したい人は「マイノリティ」の自覚を持つべき

自分が、たとえば経済的に成功したいとか、何らかの事業を興したいとか、あるいは特定の分野で活躍したいといった願望や、目的を持っていると、

「多くの人が、自分と同じように成功を求めているものだ」

という前提で考えがちです。

しかし、現実には「成功したい」人のほうが圧倒的に少数です。

孤高

忍336



だれだって、成功したいに決まってる……と思う?

そりゃ、だれだってもっとお金を稼ぎたいだろう。

だれだってチャンスがあれば大きな成功を収めたいだろう。

絶対に成功する方法があるなら、みんなやってるに決まってる。

……そう考えてしまいます。

しかし、実際には多くの人は、成功なんて、求めていません

これは、私の経験からくる固定観念が含まれているかもしれないけれども、だれでもそう思っているというのはたぶん大きな勘違いです。

むしろ、大多数の人は、成功なんて興味がありません。

自分でビジネスを興したり、経営したりすることも関心はありません。

身に余るような大金を得たいとも思っていません。

……と思っておいたほうがいいと私は思います。

そして、初めから興味がない人は、たとえばあなたが自分の目標や、夢のようなものを話したとしても、たいていは

「へえ、いいんじゃない?」
「がんばってね」

とか言います。

この、「がんばってね」というのは、

「(私には関係ないんで)勝手に頑張ってください」

という意味です。

そして、仮にあえて意見を求めたら、おそらくほとんどの場合事実上否定的な見解を言う可能性が高いです。

一見、あなたのアイディアや構想などを聞いて、

「ふ~ん、それ良いかもね」

と、認めるようなふうに言いますが、同時に

「でも、お金かかりそうだね」
「リスクもあるよね」
「こうなったらどうするの?」

といったことを言うと思います。

それは当たり前で、その人はただ、意見を求められたから「自分の価値観に照らして」考えた場合の見解を言っているので。

つまり、本心では「そもそもそんなことをする必要などない」という前提で話しているわけですから。

でも、実はこの場合はあまり有益でもありませんが、害もありません。

これとは別に、自分では

「成功したい」
「いつか成功する」

と言っていながら、本音ではまったくそんな気がないタイプの人もいます。

実は、おそらく話し相手として最も有害なのはこのタイプの人です。

たいてい、このような人に自分の夢や目標を語ると、一見応援してくれるふうなことを言います。

そして、ここがポイントと言えますが、そのような人は、あなたの持っているアイディアがどうすればうまく実現できるのかを、アドバイスしてくれたりします。

「それなら、こういう資格を取っといたほうがいいよ」
「今は市場が停滞してるからああだこうだ」

とか、

「その業界は厳しいらしいよ」
「そこは、やっぱりコネがないとなかなか」

とか?

つまり、そういう人は

「知ってるふうなこと」

を言います。でも、それはおそらくどこかの本や新聞などで読んだ情報か、あるいは単なる想像です。

たとえば、

「自分の知り合いに、それをやってる人がいる」

と言ったりする場合もありますが、また聞きの情報で、あいまいなものです。

もっと具体的に聞こうと思っていろいろ質問すると、

「そこまでは分からない」

と言います。

じゃあ、その人を紹介してくれと頼むと、

「いや、そこまで親しくない」

と言うのです。

私の経験上の判断ですが、そういうの、まったく要らないです。不要なだけでなく、自分の思考が混乱し、方向性が乱れる原因になるので、初めから聞かないほうがむしろマシです。

相談すべき相手

で、たとえばあなた自身が何かで成功したいという場合に、それを話して効果がある相手というのは、

「本当にあなたを理解し、かつ応援してくれてる人」

か、または

「今すでに何かに取り組んでいる人」

です。

こう書くと当たり前みたいに見えますが、でも実はこのような条件に合致する人って、実際には身近になかなかいないもんです。

この条件に当てはまる人がすぐに思い浮かぶという人は、実はかなりラッキーな人間関係に恵まれていると考えてよいのではないでしょうか?

いずれにしろ、周りを見渡して、もしこの条件に当てはまる人が見つかったら、大事にしたほうがいいです。

私見ですが、

「その道ですでに成功している人」

というのは一見良さそうな気がしますが、場合によっては相談相手としてあまり適さない場合もあり得ますので注意が必要です。

なぜかというと、その場合、その人はすでに成功している状態で、その視点でいろいろ話すはずだからです。

つまり次元が異なる問題意識やアドバイスを与える可能性があるからです。

これは、役に立つかもしれないけれども、ミスリードする場合もかなりの確率であります。

もし、その人があなたに、

「じゃあ、一からちゃんと教えてあげよう」

と、ある程度本腰を入れて責任をもって最初から教えてくれる……というような状況ならすごく効果的な場合があり得ます。

あるいは、ちゃんとお金を取って、教えることを専業にしている人の場合ならもちろん有効でしょう。

最初の段階から必要なことを順を追って教えてくれるからです。

でも、そういうつもりではなく、単にたまたま会ったときにだけあなたの話を聞いて、その場の印象で教示や感想を言うような場合、これは今のあなたにとってはまったくミスリードになる見解かもしれません。

ケースバイケースなのですが、基本的に、

「自分と共通の土台に立って話してくれる人」

が最も確実です。

前提の違う人から聞くものは、今のあなたにとっては薬にも毒にもなり得るということで、慎重に聞いたほうがよいでしょう。

忍336



忍336