「仕事が終わらない原因を作っているのはだれだと思う?」

「仕事が終わらない」

という悩みを抱える人はたくさんいます。

決して、サボったりしているわけではないのに。

時間に追われる

すぐに良い対処法が見つかれば良いのですが、解決の糸口がなかなか見つからないことがあります。

なぜなら、仕事が終わらないというのはあくまで結果として発生する事象で、その悩みにはたいてい他のいろいろな問題が絡み合っているように見えるからです。

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できるなら早く相談を

たいてい、仕事が終わらない……という時点で、本人は相当疲れていたり、余裕がなかったり、焦って混乱していたり、また周囲に引け目を感じていたりします。まず、すでにその状態に陥っていると、じっくり考えている時間も余裕もないのです。

「仕事が終わらない」という問題はそもそも相当に複雑で困難な問題なのに、そんな状態では尚のこと、解決は難しいです。

それを一人で長い期間我慢していると、その分だけさらに疲弊し、悪循環に陥ってしまいます。

だから、可能であれば直属の上司(そういう面に理解のある人が上司だった場合)……そうでなければ信頼できるメンターのような立場の方など、もし具体的な解決方針を明示できそうな人がいるなら早く率直に相談したほうがいいです。

メンターくらい自分で探せよ

ただ、実際問題……こう言った問題は通常、専門家でもない限り他人に相談してもななかなか理解してもらえません

あなたが今直面している個別の状況が他人には非常に伝わりづらいからです。

たとえば家族や友人、同僚などに相談してもなかなか良いアドバイスを聞くことができません。もちろん、それでも一人で悩み続けるよりは良いのですが、たいていは単にグチを聞いてもらうだけで終わります。

「仕事が終わらない」という問題を単純化するために

もし、自力で何とか解決の糸口を見つけたい場合、まず複雑にあれこれ考えるのをやめて、問題をなるべく単純にしましょう。

一般的に言えば、まず

「現状把握」
「原因の特定」

という話になるはずですが、本人から見るとそもそも原因が複雑に絡み合って見えるものです。

なので、ここでは最もイメージしやすい、分かりやすい考え方を申します。

今、あなたの仕事が終わらないのは

「いったいだれのせいなのか?」

それを素直に考えてみることをおすすめします。

仕事や自分自身に関する理想や感情はいったん横に置いて、一時冷静になって、これをできるだけ率直に特定しましょう。

すると、おそらくは大きく分ければ次のどれかしか考えられません。

① 自分自身のせい
② 特定のだれかのせい
③ みんなのせい
④ 経営者、意思決定権者のせい

多くの場合、仕事が終わらないという悩みが深刻化しているときには①~④が全部関係している、それぞれに責任の一端がある……というように捉えてしまいがちです。

確かに、事実そうなのかもしれません。しかし、それでは先に進みません。その捉え方が正しいか間違っているかというよりも、それだと解決のきっかけが掴めないからです。

とりあえず、複雑な認識や心理的な葛藤などは忘れて、きっぱり

「だれのせいか」

を自分の中で明らかにしてください。

もっと言えば、とにかくいったん

「だれかのせい」

にしてください。

これが自力解決への近道です。

仕事が終わらないのは「自分自身のせい」

仕事が終わらない状況を作り出しているのはあくまで自分の業務の進め方の拙さやスキルの不足にある……と考えるなら、もちろんあなたがやることは一つ

「自分の実力を大幅にアップする」

これしかないですよね?

厳しいかもしれませんが、もしそれを自分自身がはっきり自覚し、認めることができれば、もう周囲の人の目とか、批判や悪口とか(?)……そういった「ノイズ」にいちいち心を砕かなくても良いのです。

そのことだけに集中して努力すればいいことなので、ある意味分かりやすいし目指す方向ははっきりしています。

個人としての業務の見直しには、以下の方法があります。

個人レベルでの業務効率化

……ただし、念を押しておきますが、なんでも自分に責任があるように抱え込む考え方をするクセがある人もいます。

内的帰属傾向の強い人です。

確かにそのような考え方は自分を成長させたり、実力を高めたりする面もあります。

でも、気持ちとしては素晴らしいのですが、今の問題に関してはまったく的外れかもしれません。

ここで言っているのはそういう次元のことじゃなくて……単に今あなたの仕事が終わらない直接の原因になっているのがだれかということです。

きわめて現象的な、分析的な意味で「原因」を特定することが趣旨なので、

「すべては自分次第……」
「自分さえもっと頑張れば、環境も変えられる」

といった観念にあまり縛られないでください。

自分のせいにする心理について

仕事が終わらないのは「特定のだれかのせい」

ここに当てはまるのはたいていの場合、

「直属の上司か部下」

あるいは

「あなたが指導を任されている新人さん」
「同一の業務で組まされている後輩社員」

または

「いつも馴れ馴れしく近付いてくる同僚」

というような特定の(たいてい一人の)身近な関係者です

つまり、単純に言うとこの場合の問題というのは要するに「人間関係」です。

職場における個別の人間関係……もちろんこの問題ははっきり言って普遍的かつ多様、しかも精神的負荷が大きい問題です。

が、ともかくも、今はそれが結果的に「あなたの仕事が終わらない」主たる原因を作り出しているのだと特定できれば、少なくとも問題はかなり単純化されます。

もしそうなら、あなたがいくら自分の業務をさらに効率化したり、自分のスキルをさらに高めたり……という努力をしても、

「それ、関係ないじゃん」

ということがはっきりします。

【職場の人間関係】

仕事が終わらないのは「みんなのせい」

もうね、だれが悪いとかじゃなくて、部署全体、会社全体の社員のモチベーションが低い。だれもまじめに仕事なんかしてない。

または、会社全体に残業体質。残業が前提。残業は美徳。定時で帰ろうものなら陰で何言われるか分からない。もしくは

「体の具合でも悪いのか?」

などと、あらぬ心配をされる。

……このような環境の職場も現実にはふつうにありますよね?

これは実は「仕事が終わらない」という問題ではなくて、あえて言えば、

「あなただけが仕事をさっさと終わらせてはいけない問題

ですよね?

こういう状況下では、内部から変革を始めるか、もしくは異動や転職といった選択肢も視野に入れたシビアな判断や行動が必要なこともあるでしょう。けっこう勇気のいるものです。

環境が悪いと感じる時

仕事が終わらないのは「経営者、意思決定権者のせい」

そもそも仕組みやルールがおかしいんです。

または、一人ひとりの業務のボリューム感が尋常じゃない。こんなの、できるわけがない。

「昭和か!」

みたいな。

……ただし、こう感じる場合には少し注意が必要かもしれません。

実は、こう感じる状況には実際には2つの場合があって、

① 社内のほぼ全員(役員とかは除いて)が一律同様に限界を超えた業務量を抱えている

という場合と、

② ごく一部の、(あなたを含めた)少数の人だけに極端に負担が偏っている

という場合が考えられます。

全体を見渡してみたときに、あなたの状況はこのうちのどちらですか?

周囲のほとんどの人がみな定時で帰れない、残業当たり前、みんな仕事が終わらないのに業務が次から次にさらに増える……ならば、それは確かに「経営者」とか「意思決定者」の価値観や経営手法に問題がある可能性が高いでしょう。

会社の業務効率化は、なぜいつもピント外れに見えるのか?

しかし、一部の人だけが常に多忙で負担が大きく、他の人は余裕で

「じゃ、お先に~」

と退社していくのが当たり前になっていたり、あるいは勤務時間中からヒマを持て余していたりする状況なら、これはもう一度前に戻ってよく考えてみてください。

その状況を作っている、その原因となっているのは本当に社長や経営陣の方針ですか? 社内システムの担当者が現場をよく知らないからですか? 最近やってきた企業コンサルの人が無理なリストラを決行したからですか?

それは表面的にそう見えるだけかもしれません。

それは、周りのみんながそう言っているので、あなたもそうだ、そうだ、と思っているだけかもしれません。

この場合は心を開いて、もう一度よく考えてください。

あなたの仕事が終わらないのは……本当はだれのせいですか?

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