成功するには?

失敗と成功

単刀直入に、

「成功するには?」

と考えると、その答えは意外にはっきりしているかのようにも思えます。

忍336



成功するための当たり前の手順

細かい点を挙げだせば切りがありませんが、枝葉末節を取り払ってごく単純に成功する方法、その流れを言えば、

① 自分が「何で」成功するのかを決める
② 今すぐ始められることを始める
③ その事柄に「ある程度」精通する
④ 「目標」を決めてみる

……ということになります。

まずはこの流れをはっきりと掴んで、基本的にその手順通りに事を進めていけば、成功します。

① 自分が「何で」成功するのかを決める

自分が言っている、成功というのはだいたいどういう状況のことを想定しているのかを意識的に考えます。

ただし、それは単に

「お金持ちになっている」
「自由を満喫している」
「会社などに束縛されず、自己実現している」

といった……単なる「結果的な状態」のことではなくて、自分が何をどういうふうにできていることが成功と言えるのかという点を考えるべきです。

しかし、逆に言って、この段階で

「明確な目標」

を決める必要はありません

というか……なんの背景も脈絡もなく最初から無理やりに「明確な目標」を立ててしまうと、ほとんどの場合、失敗します。

目標設定は必要か?

ですから、

「ごく大きな枠で」

考えるようにしましょう。

「私は、だいたいにおいて、こういう事柄で成功しているだろう」

という「感じ」で決めるのが妥当です。

私がおすすめしている方法は、動詞の単語を思い浮かべることです。

たとえば

「話す」「書く」「読む」「聞く」

とか……。

あるいは、

「見る」「行く」「動く」「動かす」「真似る」「演じる」

あるいは

「教える」「伝える」「広める」

あるいは

「作る」「創る」「建てる」「育てる」

……たとえば、このような単純でごく意味の広い言葉から発想してみます。

つまり、いわばあなたが成功する過程において現れる「メインのテーマ」らしきものを決めるのです。

もちろん、もっと具体的に特定の分野とか、業界などを思い浮かべる人も多くいると思います。しかし、よく考えてみると、あなた本来の気持ちとしては、たぶんですが……本当は別に

「その特定の具体的な目標が達成したい」

わけではなくて、実はそれよりも

「結果的に成功できたと言える状態に達したい」

という気持ちのほうが強いですよね?

そっちのほうが自然です。それがふつうの人です。

はっきり言って、初めに明確な目標を決めて、わき目もふらずそれに邁進して、そのことによって大成功を掴むという発想……これのほうが稀です。

一般的なイメージとしては、成功というのはそうやって掴み取るものだと思われていますが、実は違います。

誤った思考:

1-1 生活の状態や、理想的な精神状態、あるいは金額などを目標にする
1-2 よく知らないのに明確に具体的に「目標」を決めようとする
1-3 職業、業界、あるいは「社長」などの肩書きそのものを目標化する
1-4 最初から「唯一の、究極の目的」を想定する

② 今すぐ始められることを始める

①で、自分が想定した「テーマ」、つまりあなたが何で成功するかというざっくりしたイメージの中で、とりあえず今からすぐに始められることを考えます。

あるいは、何かすでにやっていることがあるかもしれません。

意識的にそれを特定してみましょう。

ただし、たとえば

「じゃあ、まずこれをやってみよう」

と思いついたことが、別に唯一の道だというわけではないのですから、それだけに過剰に執着する必要もありません。

あまり気が乗らないのであれば別のことを初めても良いですし、同時並行的にいろいろ試してみるのも構いません。

ここでの問題は、成功に至る唯一の道を探し当てることではありません

素人のあなたが、いきなりそんな大正解を掘り当てることなど、どうせあり得ないのですから。

そうではなくて、今問題なのはこっちのほうです。

あなたが決めた、自分が「何で」成功するか? ……という、その

「何で」

とは何なのかを少しずつ浮き彫りにしていくことなのです

目標設定はあなたの行動力を高めるか

誤った思考:

2-1 最初に思いついた、ひとつの行動に期待しすぎる
2-2 自分にはその分野の才能がないと早々に決め付ける
2-3 やみくもにストイックに自分を追い込もうとする
2-4 学んだり、思いに耽ったりするだけで実際に何も始めない

③ その事柄に「ある程度」精通する

あなたがどんなテーマを選んでいるにせよ、いつか成功という状態にまで発展させるためには、そのテーマに関する一定の知識や経験が絶対必要になります

これは、あらためて言えば当たり前すぎるほど当たり前の事実です。

知識をかき集めることももちろんですが、それなりに自分で思考錯誤したり、小さな成功や失敗を繰り返したりして、ある程度の経験値を得ることも絶対必要です。

日常的な、具体的なレベルでの「成功体験」「失敗体験」が必要です。それも、1つ2つというような程度ではなく、100も200も……つまり、経験値というのは言い換えれば作業レベルにおける成功と失敗が山ほど積み重なってできるものです。

失敗の経験には何の意味があるか

でもこの時、すぐに何らかの大きな成果を出そうと考える必要はありません。

そもそも、最初の段階では

「達成」「評価」「他人より秀でること」「才能」

などは一切関係ありません。

はっきり言うと……まだぜんぜん、そんな段階ではないからです。

才能とは

もちろん、

「失態」「挫折」「絶望」「諦め」「無力感」

なども無縁です。

あなたは、まだそんな目に合うほど、そのことを知らないからです。

そもそも、そのテーマにおいて何が決定的な失敗であり、絶望すべき挫折であるのか……そんなことは、今のあなたには見当すらつくはずもありませんから。

そんな杞憂は不要です。

誤った思考:

3-1 すぐに挫折したような「気分」に浸ろうとする
3-2 客観的に見て、作業量、経験値がぜんぜん足りない
3-3 目に見える成果をすぐに求める、まだよく知らないくせに
3-4 ①で決めた最初のテーマを忘れている

④ 「目標」を決めてみる

もしあなたが、ある程度その「何か」について経験と見識、知識などを蓄えたとします。

すると、その状態でなら決して不可能ではないような、おそらく妥当と検討が付けられるくらいの何らかの

「目標」

が出てきます。

探してもいいですが、だいたいは、自ら探すまでもなく勝手にちょうど良い目標が出てきます。

とんでもない高い目標じゃありません。

ちょっと頑張れば、ちょっとだけ背伸びをすれば届きそうな目標です。

分かりやすい例としては、今言っている目標というのは

「全日本〇〇選手権」

のようなものじゃなくて、

「クラス対抗〇〇大会」

くらいのイメージです。

あるいは、

「メジャーリーガー」

になることじゃなくて

「町内の草野球チームでレギュラーを取る」

というようなレベルの目標です。

何となく、ちょうど良い。

そして、その目標が実現したからって……別にそれ自体は

「成功と呼ぶほどの大きな成果でもない」

ようなことです。

誤った思考:

4-1 目標を絶対化する
4-2 高すぎる理想をそのまま目標化する
4-3 十分に精通する前に目標だけ決めようとする
4-4 その目標の達成=「成功」だと思い込む

⑤ 目標と達成との距離感を知る

実は、いくら妥当な目標だったからといって、必ずうまくいくとは限りません

「結果」というのは、なってみないとだれにも分からないからです。

勝負は時の運……などという言葉もありますよね?

ですから、実は④で言った「目標」というのは、それ自体は別に重要でも何でもなくて……いわば単なる練習です。

言い換えれば、それ自体が経験値です。

ではなぜ、目標を立てて、トライするという行為が必要なのか?

実はその大きな理由は、あなたがやっているその「何か」において、今のあなたなら

「これくらいの目標であれば」→ 「これくらいの努力や準備や工夫をすれば」 → 「こういう結果になる」

という感覚を掴むためなのです。

つまり、自分が思っている目標達成力と、現実の、客観的な意味での達成可能性の間にある

「ギャップを埋める」

ための行為です。

ですから、基本的には個々の目標などとは無関係に、あなたは自分が①でそもそも決めた自分なりの「テーマ」、その「何か」についての実力を上げることを第一に考えて毎日を過ごせば良いのです。

そして、時々……ちょうどよい、頃合いの「目標」があったら、挑戦してみるのです。

「行動と成果の間にある、その距離感を補正するために」

です。

誤った思考:

5-1 ひとつの目標の未達成を「失敗」と感じる
5-2 自分の今の実力を過大評価する
5-3 自分の今の実力が、今後も変わらないとイメージしている
5-4 実力を上げるための日常的な作業を怠っている

⑥ どっちみち続ける

こうして、焦らず、変に力まず、しかし真摯に全力を尽くしてその何かを追究していくなら、あなたは(というか、ほとんどだれだって)いつか成功するでしょう。

しかしですね……。

もし成功したらどうしますか?

成功しちゃったら、もうそのことはやりたくないと思うでしょうか?

いや、むしろあなたは、その「何か」をもっと自由に、もっと深く、もっと発展的に、大規模に……行うことができるようになります。成功してしまえば。

人はむしろ、そのために成功が必要なのです。

誤った思考:

6-1 成功しなければ何もできない、と考えている
6-2 成功する方法は一つしかないと考えている
6-3 成功を究極の目的と考えている
6-4 最初に決めたテーマは、成功する手段に過ぎないと考えている

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