環境のせいにする心理と、自分のせいにする心理、実は同じこと

「自分が成功できないのは、今の環境のせいだ」
「こんな環境では、自分の力は発揮できない」

……って思っている人はいると思います。

そして、その同じ人が今度は、

「そんな考え方はいけない」
「やはりすべて自己責任なんだ」

と考えたりもするでしょう。

しかし、環境のせいにする心理と、自分のせいにする心理というのは、実は同じことなのです

あなたも聞いたことはあるかもしれませんが、成功者の特徴としてしばしば

「自己責任」
「主体性」

といったものが挙げられます。

……だから、多くの人は今の状況を環境のせいと見えるか、いや自己責任と考えるべきかという自問自答を常に繰り返しているのです。

でも、実はそもそもそれが……つまりそのようにして

「自分のせいか」
「環境のせいか」

問うこと自体が不毛なのです。

そんなのだれのせいでもいいです。

チャンスの神様(女神様)の気持ち

なぜかというと、だれのせいなのか、だれのせいにしようかというふうに思考し続けている人が本当に欲しがっているのは

「自分が今いる環境にいることの正当性」

だからです。

つまりその人は、自分がなぜその(不本意な)状況に甘んじているのかをちゃんと納得し、説明できるようにしたいわけです。その正当な理由を探しているにすぎないからです。

ところが、もし本当に今の環境が問題だ、嫌だ、不当だ……と思っているなら、仮に責任の所在が分かったところで現実的には何の意味も関係ありません

だれのせいであろうと関係なく、実際に重要なのは、大切なことは……今の環境が気に食わないなら、そこから抜け出すか、その環境そのものを変える意外に道はないということです。

「チャンスさえあれば……」
「何かきっかけさえあれば……」
「だれかが自分に気付いてくれたら……」

というふうに嘆いている人の多くが、たぶん実際にチャンスが巡ってきても、きっかけがあったとしても、それをつかみ取ることができないというは事実です。

なぜなら、それを受け取る準備ができていないからです

そして、準備ができていないのはある意味当然なのです。

自分が今の環境にいるのは「だれのせいか?」と自問自答している限り、要するにあなたは

「今の環境にいたい」

と言っているのと同じなんですから。その正当性を証明する手段を探し続けているだけだから。

良かったら想像してみてください……。

もしも、あなた自身が「チャンスの神様」だったとします。あるいは、女性の方なら「チャンスの女神」かな? 何となく女神のほうがしっくりくる気もしますが……まあ、それはどちらでもよいのですが。

とにかく、あなたは今、世界中から自分が選んだ好きな人間に、その人が望むようなチャンスを自由に与える力を持っている神様です。

あなたは地球上のあらゆる国を飛び回って、真にチャンスを欲している人間を探しています。

さて、あなたは、どうやってそれらの人を見分けますか?

「分け隔てなく、全員に均しくチャンスを与えればいいじゃないか!」
「不公平じゃないか!」

と考えるかもしれません。しかしですね……。

もちろん、あなたはチャンスの神様だから歴史上のあらゆる人物をすでに見てきたのです。

  • 今、急にチャンスを与えられたら本当は困ってしまう人
  • チャンスが欲しいと口では言っていても本当は望んでいない人
  • 実際にチャンスを受け取っても活かせないままムダにしてしまう人
  • チャンスを活かすどころか、かえって悪い状況に陥って、神様を呪ったり恨んだりする人

チャンスの神様は、今までにチャンスを与えられた無数の人々を見て来たから、もうその人を一目見れば、どんな思考を辿り、どんな結果になるかはお見通しなのです。

チャンスの神様が今のあなたを見つけたら

そして、ついに辿り着きます。チャンスの神様が実際のあなたが住んでいる街にやって来ました。

「さあ、この街でもチャンスを待っている人々を探そう」

神様は街中をくまなく見て廻ります。そしてチャンスを与えるべき人間を探します。そして……神様は、現実の、今その環境の中で生きているあなたを見つけて、こう言うのです。

……。

さて、もしあなたがチャンスの神様だったとしたら……ここで何と言うでしょうか?

今のあなたを見て。

「おお、この人(あなた)はまさに私が探している人間だ! この人は今は悪条件に囲まれて苦しんでいるようだが、私がチャンスを与えたなら、きっと立派に使ってくれるはずだ。よし、この人にしよう」

と言うでしょうか?

そして、あなたに向かってチャンスの玉を投げ与えてくれるでしょうか?

それとも、

「ああ、どうもこの人は、チャンスがほしい、ほしいと口では言いながら、受け取る構えが出来ていない……それどころか、この人は心の底ではこの環境が永遠に続くことを望んでいるようではないか。紛らわしいやつだ。他を探そう」

と言うでしょうか?

そしてため息をつきながら悲しそうに通り過ぎて行くでしょうか?

もちろん、これはたとえ話で、神様なんていないかもしれません。

でも実はこれ、神様がいようがいまいが結果は同じことだと思いませんか?

チャンスを掴むには?

「今いる環境が悪すぎる」
「人間関係に恵まれない」
「職場にロクな人間がいない」
「状況が悪すぎて身動きが取れない」

それが事実であろうが、あなたの思い過ごしであろうが……実はそれは、自分に投げられたチャンスをしっかりとキャッチできるかどうかとは、何の関係もありません。

だから、今いる環境がどうであれ、いつも身構えていることです。支度を整えておくことです。

チャンスをつかむ準備を始めよう

そして自分自身が、いつでもチャンスを受け取る準備ができているかどうかは、正直に自分の胸に手を当てて考えてみればきっと自分でも分かります。

そしてその時、

「環境のせいなのか」
「自分の責任なのか」

などと問うこと自体がまったく意味がなかったということに気が付くでしょう。

もしまだ準備ができていないと思ったら、今からでも、すぐ準備を始めることです。次にチャンスの神様が、あなたの街を訪れる前に。