お金を貯める秘訣は「目的」にある

お金というのは、そもそも

「貯金するために」

存在しているのではありません

……当たり前ですね?

では、なぜ貯金するのですか?

貯金する目的は何ですか?

なぜ貯金するのか

はい。正解です。

……もちろん

「使うため」

です。でもこれは、半分正解です

忍336



お金を貯める目的を「金額」にしてはいけない理由

よく貯金が苦手な人が、急に思い立って

「よ~し、100万円貯めるぞー!」

というような目標を立てて、早々に挫折することがありますが、これは何が良くないかというと……金額そのものを目標にしてしまったからです。

でも、一方ではこんな人もいるんじゃないの?

ちゃんと目標を設定して、月々計画的に貯蓄して、その通り貯めることができた人。

……と思うかもしれませんが、私は、実はその場合でもやはり金額を目的化することはあまり良い考えとは言えないと感じます。

なぜかというと……むしろその考えに基いてお金を貯めることが習慣化すると、いつの間にか

「貯めること自体が目的」

であるかのように錯覚してしまいやすいからです。

金額を決めて貯金をする……これは、言い換えれば

「目的なき貯金」

です。

ある場合には、貯金が趣味のようになってしまっている人もいます。

「おお、こんなに貯まったぞ。よし、もっともっと……次は〇〇円を目標に頑張ろう」

などと、預金通帳を見てほくそ笑んでいるかもしれません。

それが趣味なら別に構わないと言ってもいいですけど……いや、やっぱり良くないですよそれは。あまりおすすめできる趣味とは言えないです。

貯金にははっきりした目的がないといけない、と私は考えています。

人は何を目的にお金を貯めるのか

また、多くの人は貯金の目的を

「不意のリスクに備えるため」

と考えています。

たとえば自分や家族が急に大きな病気や事故に会うかもしれない。

たとえば失業するかもしれないし、会社が倒産するかもしれない。

……というように。

万が一の時に必要なお金が無かったら困るから

「備えあれば憂いなし」

というわけですね。

さきほど、貯金をする理由の正解の半分は「使うため」だと書きましたが、もう半分の正解は

「万一に備えるため?」

……残念でした、そうではありません

昔は違ったかもしれませんが、現代に限れば、万が一に備えるという理由であれば貯金することよりも

「保険」

をかけたほうがよほど確実です。

私は別に保険に加入することを強く推奨する立場でもありませんが、仮に純粋に「万が一の備え」という目的が明確である場合、やはりどう考えても「貯金」より「保険」のほうが圧倒的に有利ですし、安全圏に入るまでのスピードも格段に速いと言わざるを得ません。

もちろん、保険にもさまざまな分野と種類があって、それなりの知識と判断が必要になります。でもそれはコンサルタントの人に納得できるまでよく聞けば済むことです。呼べば喜んで説明に来てくれるでしょう。

「万が一の備え」を理由に貯金しているという人の、本当の心理を想像してみると、おそらくその人は実は、そうは言いながら場合によっては別の使い道も同時に想定しているのです。

それは、いわば目的を保留しているというか、曖昧なままにしておいたほうが良いというように感じているのです。

つまり、結局は貯金する目的をそれほど明確に決定していないので、保険を選ばずに「お金」そのものを手元に保存しようという心理が働くわけです。

貯金があれば、

「欲しいものができたときに買えるし」
「将来必要な出費にも対応できるし」
「気持ちに余裕もできるし」
「……それに、万が一の時の備えにもなるし!」

という感じです。それで貯金を選ぶわけです。

一般論としてのライフプラン、マネープラン

お金を貯める秘訣は「目的」をはっきりすることです。

それは、たとえば小さな子供さんが好きなおもちゃやゲームを買うために、自分のお小遣いを一生けんめい貯めようとするのと基本的には同じことで、それこそ

「意味ある貯金」

なのだと言えます。

そこで、たいていの人はある程度収入の目途が付くといわゆる「ライフプラン」を想像し始めます。あるいはそれに伴う「マネープラン」というものですね?

そこで、自分で調べるなり銀行などの相談員の方に聞いたりして、将来設計を具体的にイメージしておこうとするわけです。

たいてい、そういう話になると

「人生の3大出費」

とか言って、説明というか説得されることになるわけですが。

ほとんどの人は、そんな説明を聞いても、現実にピンときません。どうあれ生きていくには

「とんでもない額の準備が必要だ」

ということだけは理解できるのですが、そこで実際にやることは勧誘されるままに定期預金か投資信託の契約をすることくらいです。

確かに、結婚したら……住宅費が必要だ。

子供が生まれたら……教育費。進学費用。

長生きする予定だから……老後の生活費を十分に。

あ、言っておきますが、ちょっと皮肉っぽい書き方をしてしまいましたが私はこれを否定したいわけではありません。このような考え方は基本的に、非常に良い考え方です

なぜなら、これはどう見ても

「使うための貯金」

だからです。この原則は間違っていません。

ただし、ちょっとケチを付けるようで恐縮ですが、どうせなら

「とんでもない額の準備が必要なんだなあ」
「ああ……やっぱり、何かとお金がかかるもんですねえ」

とか、そんな漠然とした感覚ではなくて、たとえばマイホームを買うというのが夢なのであれば、もっと具体的に

「4000万円の家を買うから、いつまでに頭金〇〇円貯める!」

というくらいに明確にしたらもっと良いと思いますよ。

つまり、これって考え方としては子供がお小遣い貯めるのとまったく同じですよね?

むしろそうであってこそ「意味ある貯金」なのです。

実は、このように買うものや出費の種類をはっきり具体的にしていくと、そもそも窓口の相談員の方や、FP(ファイナンシャルプランナー)の方が言ってる

「人生の3大出費」

っていうのも……現実のごく一側面に過ぎない気もします。

だって、結婚式挙げなきゃいけないし。その前に彼氏(彼女)作らないと。デートするにもけっこうお金がかかるんですよ。

車欲しいし。海外旅行したいし。現実には、これからあなたと家族が食べる「食費」を累計したらマイホームの頭金より高いですよ?

確かに、想定してまとまった額をあらかじめ確保しておかなければならない……という意味で言えば「3大出費」という考え方も当てはまるんですけど、本当は、すべてにおいて同じことが言えるわけです。

要は、

「いつ何にいくら使うか」

が明確にあって、それを現実に使うために「貯金」という行為が必要なのだという認識です。

3大出費だろうと5大支出だろうと同じことで、目的をはっきり持つことが原則なのです。

多くの人が忘れているお金を貯める「一番大切な理由」

さて、もったいぶってしまいましたが、貯金をする理由、正解の半分は「使うため」だとして、実は、貯金にはそれとは別に大きな目的があります

もうひとつ、つまり正解の残り半分は、言ってしまえば簡単なことなのですが……。

「増やすため」

です。

貯金が苦手で、どうしてもできない人も。

すでに順調に貯金しているという人も。

……そして、昔の私のように

「貯金なんてやってられっか!」

と信じていた「確信的貯金否定論者」の人も、あらためてこれを思い出す必要があります。

貯金をする理由というのは、

「貯めるため」……×
「万が一に備えるため」……×
「特定の目的に使うため」……◎
「お金をさらに増やすため」……◎

なのです。

お金を貯める目的は「増やす」ため

お金を貯める目的はただ2つ……。

「使うため」

そして、

「増やすため」

この2つです。

私は、結局これ以外にお金を「貯める」目的はないと考えています。

他の目的、たとえば

「不慮のリスクに備えるための貯金」

あるいは、

「貯めることそのものが目的の貯金」

というような考え方は(少なくとも現代社会では)正しい認識とは言えないのです。私はそう考えるべきだと思っています。

あなたの「マネープラン」に欠けている観点

もちろんあなたも、貯金があるないにかかわらず少なくとも「株式投資」「資産運用」といったものがあるということはご存知でしょう。

また、現在だとFX(Foreign Exchange:外国為替証拠金取引)とか、仮想通過といったものを用いた運用も一般的になりつつあります。もしかしたらあなたも実際に扱ったことがあるかもしれません。

別にこのうちのどれかを特におすすめするわけではありませんが、でも、少なくとも

「お金というのは、増やせるものだ」
「お金は運用して増やさなければならない」

ということ自体は、みんながすでに知っていることでもあります。

ところが、一方で多くの人がライフプランやマネープランといった問題を考える時には、どうしても

「収入-支出」

という概念だけに縛られてしまうのです。つまり、現在の収入を目安に、おおよそ今の収入が今後もずっと続くであろうというきわめてざっくりした前提に立って、支出をコントロールすることを考えます。

支出をコントロールするということは、言い換えれば「お金」のストックをコントロールするというのと同じ意味です。

そしてそれは「お金」を使うタイミングをコントロールすると言っているのとも同じです。

そのために「貯金」とが必要だという認識になってしまいやすいのです。

「増やすための」貯金を始めよう

もちろん、支出をコントロールするという概念は非常に重要で、極めて有効な認識です。

ただ、「使うため」の貯金をしっかり行っている人もですが、貯金がなかなかできないと思っている人、そして、特におすすめしたいのは、今まで貯金などというものに関心すらなく、貯金など無意味だと思い込んでいる人……。

いずれの場合にも、

「お金を増やすこと」

を明確な目的とした貯金を始めることをおすすめします。

忍336



忍336