人生の意味は変わる、だから自己啓発にはタイミングがある

人生の意味を問うとき、その人は自分が立っている場所を確かめたいか、そうでなければ場所を変えたいと思っています。

場所というのは、言い換えると、ひとりの人間が人生の中でたどる

「フェーズ(段階)」

です。

人はフェーズの移行を必要とするとき、主体的に事実上の「自己啓発」を求めるのです。

自己啓発とは「シフトする」ということ

人生の全体をフェーズに分ける

人が人生の中で獲得したいもの、獲得すべきものを時系列で並べてみるならば、もちろんごく一般的な話としてですが、たいていは

↓ 基礎的リテラシーの獲得
↓ 仕事と生活の成立
↓ 伴侶を探す、家庭を作る
↓ 経済的な安定、あるいは成功
↓ アイデンティティの確立、円熟
↓ 可能性の追求
幸福の追求、実現

といった感じに移り変わってゆくと想定できます。

もちろんこれは私が持っているイメージなので、人によって若干項目や順番が異なるかもしれませんし、その通りになると決まっているわけでもありません。

あくまで、ごく一般的なイメージとして見てください。

あるいは、いわゆる

「マズローの欲求段階説」

を挙げてもよいかもしれません。

欲求段階説は一般的には階層的に表されますが、これは一人の人間の欲求が時とともに次第に上位へと移り変わってゆくということで、人生における主な欲求のフェーズを時系列で表していると見ることもできます。

とにかく人間の人生はこのようにいくつかのフェーズが想定できて、主要なテーマが変遷、推移していきます

多くの人は、人生の意味が何か……というような問題を考えるとき、

「唯一の、究極の正解」

を探そうとしてしまうのですが、私が思うに実は、人生の意味というものからして

「自分が立っているフェーズによって、変化する」

のです。

ですから、仮にまったく違うフェーズにいる人どうしが人生の意味について語り合っても、往々にして話が噛み合いません。

そして、各段階で具体的に得るべき経験や、知るべき知識やノウハウといったものも、それぞれの段階に特有の傾向や重点があるでしょう。

当然、身に付けるべき視点や考え方、あるいはいわゆる「マインド」「価値観」といったものも、そのフェーズに応じて相応しいものがあるはずです。

で、この各段階で知るべき内容を自ら積極的に得ようとする行為のことを自己啓発と呼んでも一般的に言えば構わないのですが……。

ただし、おそらくその時その時にその人が求めているものは、それに名前を付けるならそれは単に「知識」「ノウハウ」あるいは「実戦経験」とか、そういうものですよね?

その人はふつう、意識としてはその各段階において必要なものを求めるわけで、あらかじめ自己啓発しようと思ってするわけではありません。

自己啓発というのは、フェーズの移行を伴うものか、または自らフェーズの移行を目的に行うものだからです。