自己啓発セミナーにおけるトラブル例は「自己啓発」の典型例ではない

いわゆる「自己啓発セミナー」と呼ばれるものがあります。自己啓発セミナーと聞いただけですぐ怪しいとか危険とか宗教だとか……そういうイメージを抱く人もいるかもしれません。まあ無理もないですが……。

といっても、多くはいわゆる講演会みたいなもので、特に害のないものです。

役に立つのかどうかははっきりしないとしてもですね……まあ、行って終わり、です。

ですが、一部にはかなりディープな(?)ものもあるやに聞き及んでおります。

参加者をかなり精神的に追い詰めたり?

自由な意思で発言できないような状況を強制的に作ったり?

……とのことです。

ただ、別に擁護するわけじゃないですが、これだけだったら……一昔前だったら一般の企業内でのセミナーや新人研修なんかでもけっこうふつうにやってましたよね?

程度の差はあれ。

ですから、そのようなプログラムを用いるセミナーも、そうだから100%悪いというようには言い切れないところもあります。

ただし、私個人的には、そんなものに参加したいとは露ほども思っていないですけど。

いずれにしろ、一部にはそういうものを経験したために、その後の日常生活や仕事上での問題が起こったり、人間関係のトラブルに発展したり、あるいは神経症のような精神的な障害、そこまで行かなくても本人が深い後悔や自責の念に苛まれるなど、明らかに

「やらないほうが良かった」

と言わざるを得ない事例も確かにあるようです。

実際に見たことはありませんけど、しかしこのような被害というのはすでに社会で表面化しており、否定し難い事実でしょう。

ひとつだけ言っておくと、ごくふつう、企業向けのものとか、あるいは大々的に広告宣伝しているようなものはほとんど大丈夫ではないでしょうか?

もちろん一概には言えませんが、印象として少なくとも、友人、知人から個人的に誘われる場合が最も注意が必要です。ていうか、私としてはおすすめしません。

いずれにしろ、自己啓発セミナーと呼ばれるものの一部が非常に問題のあるものだということを私も否定はしません。

ただ、私は自己啓発セミナーを擁護する気はないんですけど……自己啓発そのものは擁護したいんですよ。

だから、一般に「自己啓発」という言葉を聞くと即そういった「自己啓発セミナー」を典型としてイメージするのは、それはまたちょっと違うんですよね?

そういう人もたまにいらっしゃいます。

その手の自己啓発セミナーというのは、別に「自己啓発」の代表例でもないし、典型的な形でもありません。

これは、一部の新興宗教が「宗教というもの」全体を代表しないのと同じです。それはむしろ例外であり、異端なわけです。