プライド高い人ってどんな人だろうと考えてみると……多くの人がイメージするのは、たとえば

「態度が威圧的でいつも偉そうにしている」
「あまり協調性がなく、我が道を行くタイプ」

とか

「ストイックで自分にも他人にも厳しい」
「信念を曲げず、安易に妥協しない」

というような人物像ではないでしょうか?

「プライドの高さ」から出てくる傾向

たしかに、虚勢を張っているように見えたり、他人に対する態度や発言が居丈高に見える人というのは、しばしば同時にプライドが高い場合があります

また、常に自分の主張を曲げようとせず、他人の意見を聞き入れない傾向がある人も、それはしばしばプライドの高さと関係している場合はあります

ただ、おそらくこれらは

「プライドが高い場合に、表面に出やすい特徴」

とは言えますが、逆に考えて、これらのことが

「その人のプライドの高さそのもの」

を表しているとは言えないような気がしますね。

むしろ、これらの特徴の背景になっている、その人の考え方の傾向、その元にあるものこそ

「プライド」

と呼ぶべきものであって、上に挙げた

「威圧感」
「協調性のなさ」
「ストイックさ」

……といった特徴は、プライドというもの自体ではありません。

同じ傾向でもむしろ「プライドがない」人もいる

逆から考えると、上のような特徴を持っているタイプの人がみんな

「プライド高い」

ように見えるかというと、決してそんなことはないですよね?

たとえば単に

「頑固な人」
「我が強い人」

というのもいます。

あなたの周りにもいますか?

しかし、その人がそれだけで

「プライドがある」
「プライド高い」

とは評価しないだろうと思えます。

むしろ内面的な自信のなさとか、劣等感、特定のコンプレックスなどを抱えていて、それが

「頑固さ」
「我の強さ」

として表面に現れているようにしか見えない場合さえあります。

そのような人格や態度というのは時に、むしろ非常に幼稚に見えたり、浅はかに見えたりすることもあります。

……プライドとは程遠いものです。

「ストイック」
「妥協しない」

というのも同じで、単にコミュニケーションが苦手だったり、わがままなだけだったり神経質すぎたり……というふうにしか見えない人もいます。

……その場合、だれも

「あの人って、プライド高いよね」

とは言わないわけです。

つまり、上で挙げた特徴はあくまで結果的に出てくるイメージであって、それは本当はその人のプライドの高さを証明するものでもなければ、プライド高いことの条件でもないわけです。

何が「プライド高い」と言われるのか

それで、こうしてみると、プライドというのは外面的にどう見えるかということとは別に、その人自身が持っている際立った考え方の特徴そのものを表していると考えられます。

プライドという言葉はふつう

「誇り」
「自尊心」

と訳されます。

訳してみたところでやはりその意味ははっきり掴みにくいわけですが……しかし、言葉からしてもプライドというのは態度や行動パターンのことではなくて

「心の持ちよう」

のことを指しているというのは分かります。

心の持ちようと言うとやはり漠然としてしまいますのでもっと的確に言うと、それは結局

「考え方」

のことです。

「プライドがある」
「プライドが高い」

という、その考え方の特徴というのは何なのか……最も集約して言うと

「自分が常に正しいという気持ちが強いこと」

です。

そして、根本的には常に自分が正しいという前提で物事を見るので、必然的に

「自分が常に優れているという気持ちも強い」

のです。

プライドというものの本質的な意味はそういうことだと思います。

ですから、それが結果的に上で挙げたような外面的なイメージにつながる場合があるわけです。

しかし、仮に見た目や立ち居振る舞いが居丈高ではなく、すごく謙虚で礼儀正しい人に見える場合であっても、

「実はプライドが高い」

と思われる人もいますよね?

たとえば、自分の意見をはっきり言わず、いつも他人に迎合しているような人でさえ、内心では

「自分が常に正しい」
「自分のほうが優れている」

と常に感じている、そのような固定的なイメージを持ち続けている人もいます。

どういう形であれ、こういった気持ちが垣間見える時、その人は

「プライド高い人」

と言われるのです。