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ある賭博師が天国の扉の前で。
天使「あなたは一生をギャンブルに費やした罪で地獄に行かなければならない」
賭博師「私は今まで一度だって『ギャンブル』をしたことはない」
天使「なんと! 当代切っての賭博師が、この期に及んで何を言う」
賭博師「ならば……ギャンブルとはいったい何か?」
天使「それは、偶然に賭ける行為のことだ」賭博師「私は、一度だって偶然に賭けたことなどない。それがプロというものだ」
FXも結局ギャンブルなのか?
最近FXを始めたのですが……プロの投資家や専業トレーダーの方などに言わせるとFXは決してギャンブルではなく、あくまで投資だとおっしゃることが多いでしょう。
もちろん、言いたいことはよく分かります。
優位性を確保することで期待値を正にするという……理論的には分かります。
しかし……現実の行為としては、やはりはっきり言ってFXというのは、ほとんど
「麻雀」
「パチンコ、パチスロ」
「競馬。競輪」
などにお金をかけるのと同じことです。
すなわち、FXというのは結局はギャンブルです!
もちろん、これは単なる表現の問題だとも言えますし、見解の分かれるところだということもできます。
逆に言うと、麻雀やポーカーだって
「ギャンブルではない」
という理屈が成り立つのですから。
ギャンブル経験者のほうが有利?
少なくともこれから始めようという素人の方にとっては……たぶん、最初から
「FXというのはギャンブルだ」
と、はっきりそう思っておいたほうが無難な気がします。
丁半博打と同じことです。あるいは、ハイアンドローと同じです。
そのつもりで始めるべきだと思うのです。
実際に取引を経験してみた感覚を言いますと……FXってまず、一般的なギャンブルをある程度は経験したことのある人でないと、そもそも冷静に取引を継続することすら難しいんじゃないかと思われます。
とは言え、逆に言って根っからギャンブル好きの人がやるとしたらそれも危険が伴うわけで……まあ、そこはパチンコ、麻雀、競馬といった他のギャンブルでも同じことですけどね、しかし、他のギャンブルをまったく未経験の人がいきなりFXを始めると考えると……かなり危険だと言わざるを得ません。
実感として私は素直にそう思いました。
「簡単に勝てると思ったら大間違い」
ですし、おそらく
「長く経験すればだんだん勝てるようになる」
……と思うのも間違いな気がしてます。
FXはギャンブルの中では最も手堅いもの
とは言え……いったんギャンブルの種目のひとつだという認識で見ると、FXというのは他の典型的なギャンブルと比較すれば
① 透明性が高い
② 手法が単純
③ 寺銭(親に天引きされる割合)が極めて少ない
④ あまり依存性がない
という特徴があると思います。
つまり、(語弊を恐れずに言えば)FXというのは他のギャンブルに比べれば非常に
「フェア」
だと言ってよいと思われます。
おそらく勝てる人は勝てる
FXというのは上記のような意味ではたとえばパチンコ、競馬、麻雀、オンラインカジノ……といった典型的なギャンブルと比較するときわめて健全なものと言えます。
しかし……それでもやはり私自身の個人的見解としては
「FXはギャンブルじゃない」
という言い方は意味が分かりません。
たしかに、法律的なことで言えばFXやデリバティブ取引のようなものは賭博罪には当たらないというのは分かります。
法律的にはギャンブルではないです。
しかし、その仕組みとか、あるいはFXをやっている当事者が事実上何を期待して何をやっているかというのを客観的に見たら、他の一般に言われているギャンブルとほとんど同じだということです。

もちろん、ギャンブルだから勝てないという話ではありません。
また、私は(違法かどうかは別として)ギャンブルが倫理的にいけないことだとも思っていません。