アファメーションのフレーズ作成のコツとして挙げられるものとしては次のようなものがあり、これらは、もちろんどれも必要な条件ですが、私はこれに付け加えたいコツがもうひとつだけあります。

ただしこのコツは自分の経験と体感から出た方法です。

アファメーションの具体的な方法論には諸説あり、あなたがアファメーションの効果や潜在意識についてどのように期待しているのか、立場が異なる場合には当てはまらないかもしれません。

アファメーションの一般的なコツ

その上で、まず一般に挙げられるアファメーションのコツを確認してから私が考えるコツを追加したいと思います。

① 主語をあなた自身にする

アファメーションに用いる文は主語を一人称、つまり自分自身にします。

行為の主体が自分であるということを明確にすることで潜在意識の注意をひく効果もあるとされます。

② 肯定的な言葉のみを使う

アファメーションが働きかける対象を、たとえば「心」とみなすか、あるいは「潜在意識」「無意識」と呼ぶか、また「脳神経」と解釈するか……といった説明の方法は違いがありますが、どの立場をとるにしろ、それは

「言語を文法的に理解するのではなく単純な観念あるいはイメージとして受け入れる」

と言われています。

ですから、もしアファメーションに用いるフレーズ中に否定的な語句が含まれていると、むしろその否定的な言葉の意味がそのまま植え付けられてしまい逆効果になります。

たとえば、お金が欲しいという場合なら

「貧乏な生活から抜け出して……」

といった表現はダメということです。

また、仮に世界の平和を望んでいるなら

「戦争のない世界を……」

というように「戦争」という語を使ってはいけないという意味です。

③ 現在形にする

前にも書きましたが、もともとアファメーションという単語はすでに起こった事実についての肯定、宣言といった意味です。要するに、すでに事実としてそうなっているという形のフレーズを使います。たとえば

「いつか~したい」
「必ず~になります」

といった表現はダメということです。

未来の時点でそれが起こるような言い方は、裏返すと今の時点ではそうなっていないという事実を強調することなるので逆効果であると言われています。

……以上は一般的によく挙げられるアファメーションフレーズ作成時のコツというか、注意点ですね。

アファメーションを行う上で、最も大切なコツ

さて、私がもうひとつだけ追加したいコツというのは、

④ アファメーションの内容は今現に行っていることにする

ということです。

アファメーションのフレーズは将来の目標とか自分が望んでいる状態といった未来の事柄を表現するのではなく

「今現に行おうとしていること」
「すでに継続的に行っている行為」

に直接に触れる内容にするべきです。

これが私が考えている重要なコツです。

自分が最終的に望む状態を詳細にイメージしてみたり、むしろ一見現実には不可能と思えるほど今の自分とかけ離れた状態をあえて想像してみるとか……。

もちろん、そういう方法を採る立場の人もいます。

でも、少なくとも私はそれによって何かが実現したと思ったことがないし、それどころか何かしら少しでも効果があったというふうに感じたことすらないからです。

私の体感では、アファメーションは

「自分の現在の行為そのもの」

を直接に表現する場合に最も効果的であると感じます。

一例ですが、たとえば私は今このブログを書いてます。

もし、これが私にとって今現在最重要の事柄であり、せっかく書いているのだからこのブログをできるだけ多くの人に見てもらいたいとか、要するにアクセスやPVを伸ばしたいとかいう願望を強く持っていて、その希望を叶えたいと考えたとします。

それで、その実現を願ってアファメーションフレーズを作るとします。

こういう場合にありがちなのは、その行為の結果起こる

「好ましい結果」

について詳しく表現するものです。

たとえば、

「私のブログは100万PVになっています」
「毎日何十件もの感謝のコメントが寄せられます」

といったアファメーションフレーズです。

でも実はこれはあまり有効な方法ではないように感じます。

なぜかというと、これらは今している自分の行為そのものに直接触れていないからです

この例の場合、私にとっての「自分の行為」とは、もちろんブログを書くという行為、あるいはブログを更新するという作業です。

アファメーションはそのこと自体にはっきり言及するフレーズにする必要があるのです。

その行為そのものを言葉にしなければなりません。

たとえば

「私は毎日ブログ記事を滞ることなくスラスラと書きます」
「興味深いテーマがいつも次々に頭に浮かんでいます」
「伝わりやすく、読んで楽しい文章が勝手に指先から流れるように入力されて云々……」

というようなフレーズです。

つまり、その行為そのものに焦点を絞ったアファメーションを行うのが最も効果なのです。

これは、実感としておすすめします。

具体的でないと疑念が浮かんでしまう

一般によく使われるたとえばこのようなフレーズ

「私の年収は~になっています」
「私は大好きな人々に囲まれ、幸せで豊かな生活を楽しんでいます」

といった文章を唱えることを私はあまりおすすめしません。

たしかにこういったフレーズでも(というより、こういうもののほうが)効果があるという報告も多くあります。

ですから私の場合は難しかったというだけかもしれません。

しかし、考えてみるとこのようなフレーズはそもそも

「アファメーションの効果は自分自身以外の、外界にまで及ぶ

という前提に立っています。

つまり、あなた自身の潜在意識や思考が「自分自身」の範疇を超えた事柄にまで影響を及ぼすという見方ですね。

もしあなた自身がこれを心底信じられるなら、あるいはよりミラクル(?)な効果があるのかもしれません。それは私には分かりません。

あるいは、あなた自身がすでにそれを実現するための方法論やマインドやスキルを持っていて、

「これは自分にとってはコントロールできる範囲のことである」

という確信と、客観的な蓋然性があるのならば妥当です。

ただ、もし自分でアファメーションフレーズを唱えていながら

「これ唱えてるだけで現実に影響するはずなくない?」
「こんなの唱えてる間に、何かしたほうが良くない?」

といった雑念や疑問が浮かんできてしまうなら、おそらくそれは不毛です。

しかもアファメーションというのは本質的に自己暗示なので、もし逆に振れた場合にはむしろやらないほうが良かったという結果になるとも言われています。

ですから

「こんなの現実化するはずない」

という気持ちが自然に浮かんできてしまうと……そっちが現実化してしまうとも言われています。

(私の個人的な考え方としては、それは現実化しているわけではなくて、単に何の影響もなかっただけだと思いますけど……)

ただどのような立場をとるにしろ、アファメーションというのはあくまで自己暗示の一方法なので、ある意味ではいかようにも「暗示」にはなり得ます。その意味では確かに効果はあるのです。

だから言葉はかなり慎重に選ぶ必要があります。