「最近どうも……やる気が起きないんだよなあ」

と感じている人や、

「ふだんから、やるべきことは分かっているのに、ぐずぐずする癖がある」

という自覚症状がある人に、ひとつ私がおすすめの習慣をご紹介いたします。

慣れるとけっこうかんたんにできて、意外に効果の高い方法です(ソース:私)。

ぜひ、毎朝の習慣として取り入れてみてください。

目が覚めても、すぐに起きない

まず、日常何かとぐずぐずしてしまう人。

あえて、朝、目が覚めたらすぐに起き上がらず、布団の中でぐずぐずしましょう

アラームをかけている人も多いと思いますが、とりあえずアラームは止めてもいいですけど、そこで反射的に立ち上がってはいけません。

(ぐずぐずしてる人なら楽勝ですね)

あらためて、もう一度目をつぶりましょう。

そして……今日一日、何をするのか思い浮かべてください

……と言っても、ここでイメージングするのは、自分の夢だとか、現実とまったく関係がない願望的なものとかではないですよ?

あくまで、今日一日にあなたがする行動とか、作業の範囲でのことです。

それが、最も自分の思い通りにうまくいった場合のイメージを思い描くのです。

タスクの確認ではありません

逆に、いつもふつうにやるように

「えっと、今日はまずあれをやらなきゃ、あと、何時から何があって、その次は……」

というように、単に「予定」を思い出すのでもありません。

それは本当に起きてから、あるいは出勤してからいつも通りにやってください。

今やるのは、今日やる必要があることで、それを自分が一番うまく行動した場合、どんな結果になるか、どんな状況になるか、その結果今日一日がどんな感じになるか……ってことです。

つまり「理想の今日」を思い描いてみる。もちろん「理想の状態の自分が一日を過ごした場合」です。

根拠はなくても構いません

朝からの、一つひとつのスケジュールや、自分の行動を逐一正確に順を追って想定しようとしなくていいです。

また、その日の予定を全部思い出そうとしなくてもいいです。

……ていうか、むしろそれをあまり意識しないでください。

その日のメインとなるような、自然に思い出せる程度のシーンとかイベント……たとえば、人と会う約束をしているとか、発表やプレゼンがあるとか、塾とかジムに行く日だったな、とか。を、ごく大まかに。

あまり細かく思い出そうとすると、単にその日の予定を確認するような意識になってしまいます

すると、たとえば

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」

という感じで(やる気がない時ほど)逆に嫌な気分になってしまいますから。

あくまで自分に都合の良い「理想」を思い描いてください。

今日やらなければならないことで、たとえば苦手なことや、気が乗らないこと、できれば避けて通りたいけど、どうしてもやらないといけないこと……そういうものを思い出した場合でも、実際にはその通りに行くとは自分でも到底思えないくらいの……最高に都合の良い、最も上手くいった場合を想像してみてください。

そして、実際は別にその通りに行動しようとか、変に頑張る必要はありません。ただ思い描いてみるのです。

朝の「ぐずぐず空想」の効用

これ、最初の3日間くらいは、けっこう面倒くさいと思うかもしれません。

あと、すっかり忘れていて、無意識に布団から出ちゃった……ってなることもあります。

まあ、別にそれはそれで、気にしないでくださいね。

でも、これを何気に続けていると、以下のような効用がありますよ。

① 寝覚めが良くなる

「時間だから」と無理に起きようとしていた時よりも、むしろ起床が辛くなくなります。

寝覚めも良くなってきます。

② 起動が早くなる

起きた後の意識に差が出てきます。眠気が残っている感じが、以前より減って、すっきりした気分になりやすいです。

朝の身支度や、その後の行動が(別に意識していなくても)自然に早くなります。

③ 行動の基準値が半自動的に向上する

続けていると、少しずつ「自分の基準値」が上がっていくような気がします。

「基準値」というのは、自分自身に自然に身に付いている行動レベルというか、何かする時の「どの辺まで頑張るか」みたいなことです。

意識して、意志の力で頑張ろうとしなくても、勝手に「前より頑張れる自分」になっていきます。少しずつですけど。

人が自然に身に付けている「基準値」

④ 振り返りの習慣ができる

これも特に意識してやろうとする必要はないと思いますが、自分が毎朝思い描いた「理想の動き」「理想の会話」「理想の仕事ぶり」とか……やっぱり、どうしても現実の自分と照らし合わせてみたくなります

そこで、変に反省したり、

「やっぱり、思い通りにはいかないなあ」
「本当の自分は、やはり理想通りにはいかないなあ」

とか言って、自己卑下しないでくださいね。

理想はあくまで理想。

……ていうか、どちらかというと毎朝布団の中でイメージしているのは、理想というより、かなり都合の良い妄想みたいなものなのですから、むしろそのイメージ通りにやろうとしたってできるわけはないんですから。

ただ、

「あ、今度はこうやってみようかな?」

という感じで、ヒントになる程度で良いです。そのほうが、かえって効果的。

⑤ 長期的には、成長。進捗スピードが格段に上がる

さて、そうは言っても長期的に見ると、

「理想状態をイメージする習慣」

というのは良い影響があります。

つまり、直接的には、先ほど言った「基準値」が、だんだんあなたが頭で考えた場合の「あるべき理想値」のほうに近付いていくからです。

きっと、長い目で見ると

「どうも……やる気が起きない」

と言っていた時の精神的な気分的な基準値と比較すると、いつの間にかあなたの「やる気」のアベレージは格段に上がっているように感じられると思います。

自分はいつも、何かにつけ「ぐずぐず」する人間だ、と思っていたはずが、いつの間にか、その頃よりは確実に行動のスピードや、物事に取り掛かる早さ、要領の良さみたいなもののアベレージは亜あっていると思います。

長い目で見ればですよ。

でも、この方法はすごくかんたんな方法で、むしろ「ぐず」な人、毎日やる気が起きない~と感じて、何もかもめんどくさい、何もしたくない~とか感じている人には打ってつけの方法だと思うんですけどね。

だって、ただ布団の中で少しだけぐずぐずすればいいだけなんですからね?

「一日延ばし」から「一日伸ばし」へ

いつも何かとやる気が起きないで、やらなければならないことがあっても手を付けられないでいたり、取り掛かるまでにぐずぐずぐずぐず時間をかけてしまう。

タスクがどんどんたまっていって、さらに嫌な気分になるという悪循環。

現実のあなたは、もしかするとそんな感じだったりする。

この状態では、無理に気合を入れて、モチベーションを上げようとしてもたいていうまくはいきませんよね?

そんな時には、あきらめてしまいましょう(笑)

現実の今あなたって、

「一日延ばし」

が染みついた、ぐうたら人間です。

それはもう、仕方ないことなので、そのまま認めてしまっていいです。

その代わり、目が覚めた瞬間、その数分間だけは……空想の中で

「一日伸ばし」

の自分になってみましょう。

今日この一日で、自分自身について何かしら、少しでも(どうせ空想なので、少しじゃなくてもぜんぜん構いませんけど)伸ばし得る点がないか、もし今日理想的に上手くいったなら……。

「私は、この一日でどんな成長をする可能性があるか?」

それを、布団の中でイメージしてみましょう。

起きたら、忘れてもいい

布団の中で、都合の良いイメージングをしたら、慣れてくるとそれだけで

「頭はすっきり、目はパッチリ」

という状態になるのがだんだんふつうになってきます。

そこで次のコツ。

起きたら、その空想はすっかり忘れちゃってください。

それはそれとして、ごくふつうに、今まで通りの自分のまま、一日を過ごしていいんです。

理想の自分には、また明日……布団の中で会いましょう。

変に気合を入れたり、急に頑張ろうとしないでくださいね。

また、早く変化が起こらないかなあ……とか、意識して期待したりしないでください。

とりあえず、朝の寝覚めが良くなっただけでも十分でしょ?

「今日すべき仕事を今日やる」
「自分との約束を必ず守る」

そういう自分になるのは良いことです。

大切な心掛けです。

でも、変に気合を入れたくなる性分の人、焦って結果を出そうとしてしまう傾向の人は、そもそもこの

「今日すべき仕事」

の量や質を、イメージだけ非常に高く見積もり過ぎてしまうという「悪癖」を持っていることが多いです。

自分との約束を果たす気持ちがあるなら、そもそも

「必ず守れることだけを自分に課す」

ことです。

つまり、単なる希望や雑な計画を想定してしまう、それはつまり、自分が今自然に本来持っている基準値に見合わない、勝手に高すぎる「理想値」を頭だけで決めているということです。

そういうことは、布団の中だけにしてください

私たちはしばしば現実の中に「空想」を持ち込んでしまいます。

これは、はっきり言いますと、自分自身をばかにしたような行為とさえ言えます

他人と約束するとき、あなたはそんなことします?

自分でもできるかできないか、よく分かんないのに、自信もないのに、その場だけ気合を入れて、モチベ上げて

「大丈夫、絶対約束守るから!」

なんて、他人に向かって言えます?

つまり、理想値を上げ過ぎるということは、結果を見るまでもなくあなたはすでに自分を欺いているのです

「1センチ余分に進む。それは過去を置き去りにする良策でもある」―【ナポレオンヒル「思考は現実化する」】より。