私が今の時点で最も実際的だと思う

「願望整理法」

について書こうと思います。

別に潜在意識とか無意識といったものに働きかけたりせずに、ごくすっきりと自分の本心や、本当にやりたいと思っていることを整理する方法です。

私がやっている超単純な願望整理法

目標設定フローとかマインドマップとかは使いません。

多くの目標設定のスキームやメソッドは表面的な意識の奥に隠れているあなたの本心や本当の願望を探し当てることを意図して設計されています。

しかし、実際これが一発でうまくいく人はおそらくほとんどないだろうと私は感じています。

ですから、私がこれからご紹介するのは、もっと単純なやり方です。

なぜなら、どんなやり方を採るにしてもどうせ一発ではうまくいかないからです。

初めから定期的に繰り返すことを前提にしていますから、なるべく負荷が少なくて単純にすぐできる方法でなければならないのです。

私の方法は、ある意味拍子抜けするくらいに単純です。それは

「単に今やりたいと思うことをリストアップする」

という方法です。

自分でも続けられるようなやり方を試行錯誤してきた結果、これが最もかんたんかつ継続しやすい方法ではないかと考えています。

実のところ、私もいろいろ試したことはありますよ……でもすぐに投げ出しますけど。

振り返るとすべて挫折と紙屑の山。

それと、ある程度の期間を置いて、たとえば何年も経ってから過去に自分が書いたその紙屑、いや、その自分が書いた内容を見て思うことは……方法論は複雑な割に、結果出てくる自分の願望とか本心って

「結局、たったこんなことかよ!」

っていう印象を受けるわけです。

つまり、あくまで私見ですが、どんな複雑なツールや方法論を使ってもですね……結果的に出てくるものってあんまり変わらないんですよ

だってそもそも自分の思ってることを書いてるだけだから。

もちろん、もっと有効にツール等を使いこなしていらっしゃる方もいるとは思いますけどね。

とにかく、自分の願望を把握するためには

「限りなく簡単にすること」

が第一条件です。ですから、まず今やりたいと思うことを単に書けるだけ書き出します。

別に

「真の自分を知るための100の質問」

とかしなくていいです。

時間ないんで。

ただ単に、その時思い付いた限りのことだけで十分です

……さきほど「書き出します」と言いましたが実際にはパソコンで、要はワードやエクセルで入力しといたほうがいいです。あとでも書きますが書いたものを常に並べ直すので。

今その瞬間の願望をそのまま書く

ところで私は、

「今その瞬間したいと思ったこと」

が、そのまま自分の真の願望だと考えることにしています。

ですから

「本当の自分とは何か?」
「本当にやりたいことは何か?」

とか、基本的にそれ自体を深く考える必要はないと思っています。

ここは多くの方が否定しようとしやすいところかもしれませんが……でも正直言って実のところそうなんですよ。

ですから、わざわざ自分の無意識とか潜在意識を見つめる方法とかを学んで、そこから真の願望といったものを引っ張り出してこなくてもけっこうです。

その代わり、もう一度言いますが、もちろん1回やっただけじゃ自分の本心みたいなものはすぐ現れませんよ?

どんな手順やメソッドを使うにしても、それは同じことで……実は方法論がどれほど複雑であろうと逆にごく単純であろうと無関係で、どちらにしてもある程度定期的に繰り返さないと何も出てこないのです

ですから

「繰り返しが前提」→「できるだけ簡単な方法」

これは鉄板です。

願望の整理の仕方

ただ、いくら単純とはいえやはり一応ポイントみたいなことはあります。

① 願望は行為で表す

まず、書くときには

「やりたいと思うこと」

というのは、あくまで行為を書きます

よくあるのはたとえば

「金持ちになりたい」

といったもので、これは行為ではなく、金持ちという「状態」を望んでいるという意味なのでダメです。

あるいは、

「彼氏(彼女)がほしい」
「素敵な異性と巡り合いたい」

は、ちょっと微妙です。巡り合うというのは「現象」であって自分の行為じゃないから。

なので、それなら

「彼氏(彼女)を作る」
「素敵な異性を見つける」

というふうに書きます。

もし書き出したものを見て、このようなものが含まれていたらすべて具体的な行為に書き直してください。

たとえば、

「金持ちになりたい」

と思い浮かんだのなら、じゃあ仮に金持ちになったらしたいことは何なのかを考えてあくまで行為のみを書いてください。

逆に行為でさえあれば実現するかどうか……とかまったく考えなくていいです。

「世界のグルメをすべて食べる」
「お城に住む」
「ビルの屋上から一億円分の紙幣をばら撒く」

でも何でもいいです。

あるいは、たとえば

「宝くじで2億円当てる」

というのならぎりぎりセーフとしても良いです。一応「当てる」というのは自分の行為と言えないこともないですから。

たとえば、何十億円もかけて大部分のくじを買い占めれば当てることはできますよね?

……もしあなたの望みが、その当たった2億円を使って何かするとじゃなくて宝くじを当てることそのものが望みなのだというなら、ですけど。

しかし

「宝くじで2億円が当たる」

は却下します。

それは自分の行為じゃなくて、宝くじを買った場合に起こり得る「結果」のことだからです。

こういったものも行為に直してください。

あと、単純なことですがたとえば

「お城に住んで100人の召使を雇う」

というように2つの異なる行為が自分の中でひとつの願望として連なってイメージされていることがあります、これは1個ずつに分けてください。

「お城に住む」
「100人の召使を雇う」

は、あなたの空想の中ではセットになっているとしても、実際は別のことですから。

② 願望を「すぐできる順」に並べる

次に、羅列した

「やりたいこと」

を並べ直します。

ちなみに、しばしば

「願望は自分の手書きで書くことが重要だ」

とよく言われますが、この段階では特にお勧めしません。なぜかというと……めんどくさいんで。

最初に書きましたが、限りなくかんたんなやり方にすることを優先します。

紙に書くのはある程度自分の願望が明確になってからその結果を書くか、こういった日常的な作業とは別に行ったほうがいいと思います。

また、たとえばマインドマップのようなものでは、それぞれの要素の順序付けするような思考は排除しようとしますが、私の方法だとある意味、順序を重要視します。

で、この並べ直す順序は何を基準に決めるのかというと、あなたが今挙げた行為を片っ端からどんどん実際にやっていくと思った場合に、

「最もやりやすい」

と思うものから順番に並べ直してください。

たとえば、当然ですが

「温泉に行く」

といった項目がもしあるとしたら

「お城に住む」

よりは先に来ますよね?

ふつうは。

でも、あまり細かく迷う必要はないです。だいたい、やるんだったらこんな順番になるだろうなあ、という感じでいいです。

③ 常に繰り返し見直す

これを、できれば印刷してどこかすぐ見えるところに貼るか、またはパソコンやスマホなどのトップ画面に置いても良いと思います。とにかく自分が常に目に付くところに置きます。

もし家族などにみられるとマズいような内容だった場合は……何とか工夫して自分だけが常に見られる場所に保存してください。

慣れてきたら

「他人に見せられるような願望」

へと調整していくというプロセスも大切ですが、最初からそれを考えるとそれこそ自分の本心がよく分からなくなります。

今は

「これ他人に見られるとマズいなあ、恥ずかしいなあ」

という理由で特定の願望だけを除外してはいけません。

これけっこう実践面で大事です。まず心に浮かんでいることはすべて書き出す必要があります

④ 願望は願望のままにしておく

「やりたいこと」

というのは、本当に文字通りの意味で単に

「やりたいこと」

のままにしておくほうが良いと私は考えています。

つまり、それを何らかの形の整ったもの、たとえば

「実行計画」

とか

「達成目標」

のようなものに書き換えるとたいてい逆効果になるということです。

また、よく

「夢に期限を入れなさい」

と言われますが、ここではそれも推奨しません。

今言っているのは期限とかじゃなくて単に順番に並べるだけです。

しかも、別に実際その順番通りに実行するという意味ですらありません。

順番を付ける意味は……単に整理するためです。確認しますが、今ここで言っているのは、願望実現法ではなく願望整理法です。

願望実現と潜在意識のそもそも論

かつては私自身も、目標達成法とか願望実現法などの本を読んではそこに書いてあることを中途半端に実践してみる……ということを何回も繰り返してきました。

特に、多くのものは要するに「潜在意識の活用術」のようなもので、私も確かに潜在意識というものに働きかけることでさまざまな効果がありそうだという印象は持ちました。

意識

しかし残念ながら……結局は潜在意識によって何か願いが叶ったとか、実現したと自覚できたということは一度も記憶にありません。

それどころか、実はいろんな潜在意識活用法の本などがありますが、そこで得た知識を一定期間ちゃんとその通りに実行できたことすらありません。

正直言って、すべて途中で放り出してきました(笑)

ですから、他の人に言わせれば

「それはお前のやり方が悪いからだ」
「それでは実現するはずがないだろう」

と指摘されれば確かにその通りです……というしかありません。

実現する以前に自分の願望を自覚するのが難しい

ただですね……。

私なりに、

「なぜ潜在意識というものがこんなに思い通りに働かないものなのか」

を振り返って考えてみれば、少なくともこれは確かだなと言えることは、実際に達成するか、実現するかはいったん置いて……まず少なくとも、そのような方法を試みていた時の私自身が

「そもそも実現したいと言っている願望そのものがあいまい」

だったということです。

ただし、ここで言ってるのは

「人生の目的」
「生きる意味」
「自己実現とは何か」
「真に成功と呼ぶべき成功とは?」

……といったような大きな問題のことを言ってるのではありません。

確かにそういうテーマになると、はっきり断言できる人はかなり少なくて当たり前です。

今言っているのはそういうことではなくて、もっと現実の具体的な、もっと言えばかなり卑近な「願望」についてです。

自分で願望実現法があったらいいなあ……と思っているのに、それによって自分が

「ではどんな願望を実現したいのか?」

をはっきり答えられないのです。

これでは、いかに再現性の高い願望実現法を用いたところで、できるわけがありません。

当たり前と思いますか?

でも、自分の願望……とあらためて深く考えようとすると、たいてい矛盾するものが同時に現れたり、疑念や葛藤が生じる場合が少なくありません。

実は自分の願望をはっきり言葉で表すということ自体が意外に難しいことで、多くの人はそのままの状態で目標達成法とか願望実現法を実行しようとしてしまうから、そもそも論としてうまく行くはずがないのです。

自分の願望は意外に分からないもの

成功法則、成功哲学とか、あるいは宗教関連の、あるいはスピリチャル関連の話を聞いていると、人によっては

「そもそも自分の願望って?」
「本当の願望は別のところにあるのでは?」
「本当は自分の好きなことはぜんぜん違うことなのでは?」
「やりたいと思っていたけど、考えているうちにやりたくなくなってきた……」

というふうに余計に迷いが増えてしまうことがあります。

達成どころじゃなくて、そもそも何を達成したかったのか分からなくなってしまうのです

これは私自身も経験がありますし、決して珍しいことではないと思います。

私はたとえば

「引き寄せの法則」

などに代表されるようなスピリチャル色の強い願望実現法といったものを今はあまり重視していません。

しかし、仮にとても効果があって再現性も高い願望実現法が実際に存在するとして……でも、そもそも自分の願望自体がよく分からないと使いようがないですよね?

別にその手の話にあまり興味がない人でも

「自分が何をしたいのか分からなくなった」
「何を目指して頑張ってきたのか分からなくなってきた」

とか

「自分自身が分からない」
「やりたい、と思えることがない」

というような悩みを持っている人は実はけっこういるようです。

実はこれはかなり一般的な、ふつうの悩みです。

いきなり夢や願望を決め打ちするとうまくいかない理由

一般的にいわゆる成功法則の本などでは多くの場合、まず自分の目標を明確に定めることを推奨します。

ただし、実は自分でもよく分からないのに、そう言われるままに

「じゃ、これが目標ってことで!」

……というような決め方でいきなり夢や目標を掲げたところで、それはおそらく実現しません。

というか、結局、それが本当に自分が求めているものかどうかという前提的な部分で疑念が湧いてしまうからです

いずれにしろ、このような経緯をたどることがひんぱんに起こりますので……私は、端的に言って願望実現法よりも、多くの人にとってはとりあえず

「願望整理法」

のほうが先に必要なのではないかと思っているわけです。

潜在意識より顕在意識が先

よく自己啓発書などに、願望を

「潜在意識」

を使って実現するという方法があります。

でもその前に少なくとも願望を自分が意識して、それを実現しようというのだから、どう考えても潜在意識より先に顕在意識でそれをはっきり把握するほうが必要ではないか……と言いたいわけです。

もちろん、そもそも自己啓発という分野は必ずしも「成功」とか「願望実現」という分野のみを扱っているわけではありません。

あなたが自己啓発などの情報に触れるそもそもの目的が

「自己変革」
「性格改善」

といったことのほうにあるのならその場合にはこの意味での違和感はないかもしれません。

しかし、自分がそれらの情報を利用する目的がもし

「成功」
「目標達成」
「願望実現」

といった点にあるとすればですが……その場合、たとえば自分が今実現したい願望が具体的に何個くらいあって、それぞれがどのような内容なのかをまず

「顕在意識」

のほうで把握する必要があります。

だって、人がふつう願望を実現したいというとき、それは当然顕在意識のほうが

「実現したい」

と言っているわけですから。

潜在意識を活用する、あるいは潜在意識が秘めているパワーを現実化させる……のは別に良いのですがそもそも初めにその願望自体は初めから顕在化していなければおかしな話ではないでしょうか?

もし、先に願望実現とか目標達成といった目的があるならば、です。

その願望とか目的のようなものを潜在意識から引っ張り出そうとするのは話が逆さまなのです。

このあたりが時に混同されたり、時に同時進行のようにして語られるところがややこしく感じる原因の一つではないでしょうか?