自分が何を望んでいるかが分からなくなる時があります。

それは仕事であれ、人生全般のことでも、あるいは恋愛だってそうです。

どんな例であれそれは結局のところ

「このままじゃいけないのか?」

それとも

「このままでいいのか?」

……このどっちが本当の自分の気持ちなのか、それが自分で分からなくなってしまったという意味です

あなたは本当に成功したいのか?

同じような意味ですが、たとえば

「私は本当に成功したいと思っているのだろうか?」

……と迷うような時があるでしょう。

「本当は……このままでいいと、このままの自分でいたほうが自分にとって良いのではないか?」

などと、不意に考えたことがあるのではないでしょうか?

もちろん、通常どの自己啓発本を読んでも、どの成功哲学書を見ても、こんな考えを絶対に許してはならない! ……と書いてあります。

でもこれは別に経済的な成功とかに限ったことではなく、どんな状況でも基本的に同じです。

「理想」
「夢」
「目標」
「願望」

……どう呼んでもいいですが。

あるいは、特定の何かを手に入れたい。

だれかに振り向いてほしい。

そんな時もありますよね。

存在し得ない悩み

……ところで、宗教に類するものや、いわゆる

スピリチャル系

の話であれば、おそらくここで言うのとは違ったアプローチをとる場合もあると思います。

ただ私はそっちの話をしたいのではありません。

ところが、一方で少なくとも、成功法則、成功哲学の王道であるところの

コンピテンシー系成功法則

の範疇では、実はこの種の迷いというのは、まるで

「存在しないもの」

のように扱われます。

「諸悪の根源」

のように言われます。

……だから迷ってしまうのです。

私自身も、この悩みはかなり長い間解決できずにいました。

私は現時点で、成功というテーマに即して言うならば、上記の内、コンピテンシー系の成功法則を信奉している者ですので、ここで言うことはあくまでその立場での話です。

その前提で

「自分の気持ちが分からない」

と思った時……それを一発で解決するたった一つの絶対基準という話をします。

「現状を追認する理屈」

自分が本当は何を望んでいるのか分からなくなった場合に、それをすぐ単純に見極める方法、それは

「現状を追認しているかどうか?」

で判断することです。

追認というのは、

「追認」

過去にさかのぼって、その事実を認めること。

不完全な法律行為を、のちに確定的に有効なものとする意思表示。

―Goo辞書

というような意味です。

自分でも意図せず湧き上がってくるさまざまな思いや考えがありますよね?

それが本当に自分の気持ちなのか、本当に自分が望んでいることなのかどうかを迷ったときに……その考えを進めた結論がどうなるかを冷静に見定めてほしいのです

すると、そのうちの多くの考えは、結局はこの結論に至ります。

「……だから、私はこの状態にいるのが一番良い」

……です。

これを一言でいうと

「現状肯定」

と言います。

または、これは私なりの独特の言い方かもしれませんけど

「現在最良」

と言ってもいいです。

つまり、現状肯定していると思ったら、たいていの場合それは自分の本当の希望や願望ではありません。

あるいは逆に言って、

「この状態は現在最良である」

という確信が持てない場合、それは間違っているということです

これが、もっともかんたんに、しかも確実に

「それが自分にとって本当の考えなのかどうか?」

を見定める基準です。

「本当のあなた」は変えたがっている

……つまり、結論として現状肯定に至る思考というのは、すべてそれは

「本当のあなた」

ではありません

その考えは、全部、嘘です。

それはあなた自身の本当の気持ちではありません。

また裏返して言いますが、もし、自分がそもそも

「今の状態は、今成し得る自分にとって一番良い状態のはずだ」

という感じ方をしている時には、もともと

「自分の本当の気持ち」

などに迷うこと自体があり得ません。

その迷いが意識に出てくる時点で、実はすでに間違った方向に思考が傾きかけているということなのです。

だから、基本的にそのような結論に至るものはすべて却下して構いません。

つまり、

「現状を追認する理屈はすべて無効」

で構いません。

これは、ごく単純にして確実な基準です。

現在最良ならばそもそも出てこない問い

……もちろん、あなたが実際に大きな成功を手に入れて、もっと奥深い問題に立ち入るときが来れば、そのフェーズに置いては話が違ってくるかもしれません。

……実は本当のことを言うと、

「これは自分の本当の気持ちなのだろうか?」

などと問うこと自体が無意味な問いなのだという言い方もできるのです。

言い方を変えれば……素直に現状肯定できる状況にあるとき、人はそもそも

「自分の気持ちが分からない」

……なんて悩みを持つことがありません。

ただしそれはまたその時の話。