自己啓発へ > 記事 > あなたはマインドセットの何を変えるのか > 自分の気持ちが分からない……と迷った時の判断の仕方

自分の気持ちが分からない……と迷った時の判断の仕方

自分が何を望んでいるかが分からなくなる時があります。

仕事……将来……恋愛……。

本人にとっては個別の状況や都度の感情などがどれも重要で、主観としてはきわめて複雑な感じがして混乱してしまう場合もあると思います。

自分の気持ちが分からない……というのはどういう状態か

しかし、一見どんなに複雑そうに見える場合でも、このような時に浮かんでくるいろいろな考えを上手に整理して問題を集約していくと、それはたいてい結局のところ

「このままじゃいけないのか?」

それとも

「このままでいいのか?」

という「二択」になります。

……だって、あなただって自分自身じゃなくて、友人とかに相談されたりした場合には、結局のところたぶんこう言いますよね?

「で、結局どうしたいの?」

って。

つまり、事情や条件、状況が何であれ、客観的に見ると

「自分の気持ちが分からない」

と感じている人にとって問題の本質は

「自分は今ある状況を変えたいと思っているのか?」

または

「本当は変えたくないと思っているのか?」

……このどっちが本当の自分の気持ちなのか、ということです

それが自分で分からなくなってしまっているという意味です。

その前提で

「自分の気持ちが分からない」

と思った時……それを一発で解決するたった一つの基準という話をします。

存在しない悩み?

ちょっと一見関係ないように思うかもしれませんが……成功法則の範疇では、たいてい最初に

「マインドセット」

が重要だという話が出てきます。

で……宗教に類するものや、いわゆる

スピリチャル系

の話であれば少し違ったアプローチをとる場合もあると思いますが、少なくとも、成功法則、成功哲学の王道であるところの

コンピテンシー系成功法則

の範疇で言えば、実はこの種の迷いというのは、まるで

「存在してはいけないもの」

のように扱われることが多いです。

自分の気持ち自体が分からない……なんて言ってたら、そもそも成功できるはずないでしょ、という感じで

「諸悪の根源」

のように言われます。

だから、多くの人はとにかく迷いを振り切ろうとします。

「迷いは捨てろ! 集中しろ!」

というふうに自分に言い聞かせることで、迷いを解消しようとするのです。

しかし、実際には何かをしよう、今と違う選択をしよう……と考えたときには、この種の迷いはほぼ必ず起こるんです。

私自身も、この悩みはかなり長い間解決できずにいました。

「成功したい」
「私はいつか成功する」

という思いは本当のはずなのに、同時に時々

「私は本当に成功したいと思っているのだろうか?」

……と迷うような時があるでしょう?

「本当は……このままのほうがいいのではないか? このままの自分でいたほうが自分にとって良いのではないか?」

などと、不意に考えたことがあるのではないでしょうか?

そして

「本当の気持ち」

について考え始めると、果てしなく思考が堂々巡りしてしまいます。

もっといけないのは、それを自分の弱さだとか、能力のなさだとか思ってしまうことです。

……こう言うやり方は根本的に間違っていると私は思っています。

どちらも自分の中から出てくる「自分の思考」だから迷う

で、今私の例を出しましたが、これは別に典型的な成功法則の話に限ったことではなく、どんな状況でも基本的に同じです。

「理想」
「夢」
「目標」
「期待」
「願望」

……どう呼んでもいいですが。

あるいは、恋愛でもそんな時ありますよね。

「告白されたけど……付き合うかどうか悩んでいる」

とか、逆に

「この先ずっとあの人と付き合っていくべきか……悩んでいる」

といった迷いもそうです。

どんな例でも、集約すると

「自分の気持ちが分からない」

というのは結局は

「このままじゃいけないのか?」

それとも

「このままでいいのか?」

という「二択」になります。

たとえば

「相手のことが本当に好きなのかわからない」

という感じ方も……それは自分が「相手を好きだ」という気持ちを確定して、その前提で恋愛なら恋愛とか、結婚なら結婚というような事実上の行為として

「進めてしまってもいいのか?」

それとも

「今のままにしておくのがいいのか?」

という選択に迷っているということです。

その両方が自分の中から出てくる嘘偽りない考えなので……どちらかだけを選ぶことができないわけです

また、一応こんな例も出してみますが、時には

「好きな人が2人いて、どちらを選んだらよいかわからない」

という……ある意味ぜいたくな悩み(?)も聞くことがありますね?

この場合には、一見今の説明には当てはまらないように見えるかもしれません。

しかし……実はそんなこともなくてですね。

よく考えると……

「どちらかを選ぶ」

こと自体に関しては、自分の本当の気持ちがどちらにあるか? ……というのを選択基準にすることは、本当はできません。

そんなドラマやストーリーはたくさんありますけど……でも、本当はこれはおかしな議論と言えます。

なぜかというと、その場合には

「どちらの人も好き」

というのがすでにあなたの本当の気持ちだからです。

で、この場合、本人はどちらを選ぶかで迷っているように感じていますが、本当言うとこれは

「どちらかを選ばなければならないか?」

それとも

「今のまま2人を同時に好きなままでいるか?」

という点に本当の葛藤があるわけです。ここですでに葛藤を胸に秘めているから

「自分の気持ちがわからない」

という言い方になるわけです。

「自分の気持ち」を見極める基準

ここまでの説明がもし納得していただけたなら、自分が本当は何を望んでいるのか分からなくなった場合に、それをすぐ単純に見極める方法はある意味かんたんです。

……その方法というのは

「その考えは現状を追認しているかどうか?」

という点を判断することです。

追認というのは、

「追認」

過去にさかのぼって、その事実を認めること。

不完全な法律行為を、のちに確定的に有効なものとする意思表示。

―Goo辞書

というような意味です。

一見いろいろ複雑に絡み合うようにして出てくる、矛盾した思考、考えが現れますよね?

その一つひとつを見たときに、それが本当に自分の気持ちなのか、本当に自分が望んでいることなのかどうかを迷ったときには……その考えを進めた結論がどうなるかを冷静に見定めてほしいのです

すると、そのうちの多くの考えは、結局はこの結論に至ります。

「……だから、今のままでいい」

……です。

「本当のあなた」は変えたがっている

これを一言でいうと

「現状肯定」

と言います。

で、相反する考えが同時に湧き起ってきて

「本当の自分の気持ちが分からない」

と感じる場合は……

「現状肯定しているほうの思考」

のほうが「嘘」です

そっちは自分の本当の希望や願望ではありません。

結論として現状肯定に至る思考というのはすべて

「本当のあなた」

ではありません

これがもっともかんたんに、しかも確実に

「それが自分にとって本当の考えなのかどうか?」

を見定める基準です。

現状肯定ならばそもそも出てこない問い

あまりに単純すぎるので、信じられませんか?

ただし、もちろん

「現状肯定が常に悪い」

と言っているわけではありません。

むしろ人間は常に現状肯定しながら生きているようなもので、どちらかというとそのほうがデフォルトの状態です。

だから、ふだん特に何もなければ、そもそも互いに矛盾するような考えが同時に意識に出てきて

「どっちが自分の本当の気持ちなのかわからない」

なんてこと自体がないわけです。

つまり、あなた自身が本当に

「今のままにしておくほうがいい」

と自覚している状態では、そもそも

「自分の本当の気持ち」

などに迷うこと自体がありません

もちろん、状況に合わせて

「ぐずぐずしたり」
「いずれ考えなくちゃね……とか言ったり」
「少しは悩んでいるふりをしたり」

……はするかもしれませんけど、そういう場合には、少なくとも自分の内心では

「自分の気持ち」

自体は明らかなわけで、そういう時には自分の気持ちが分からなくはなりません。

それは、自分の気持ちを単純にそのまま通すことができない状況にある、というだけです。

そうじゃなくて

「自分の気持ちが分からない」

という気持ちが出てきてしまうという時点で、実はすでに間違った方向に思考が傾きかけているということなのです。

だから、そうなっている時にはすでに

「現状を追認する理屈はすべて嘘」

と判断できるわけです。

「現状を追認する理屈」の出どころ

いわば、現状を追認する理屈というのは

「あなたの周囲にいる人からの(否定的な)アドバイス」

と意味的には同じもので、それが自分の中で「やまびこ」のように聞こえているだけです

というか……実際にはそれは、過去あなたが蓄積してきた

「他者の意見や意向に関する記憶」

が情報としてあなたの中で処理されて出てきたもの……と言ってもいいかもしれません。

だから、それは

「あなた自身の本当の気持ち」

じゃないのに、あなた自身の考えのような形をして意識に現れているのです。

これが自分の気持ちを確かめる方法です。

ただし……ですね。

それはそうなのですが……でも、現実には友人とか、他人の意見に従ったほうが良いという場面だってありますよね?

「選択」はあなた次第

「自分の本当の気持ちに気が付いたからと言って……絶対それに従わないといけない

なんてルールがあるわけでもありません。

それはまた別の話です

現状を追認する理屈というのは、あなたの本当の気持ちではないとしても、でも

「結果としてそっちのほうが選択として正しい」

かもしれません。

最近は特に

「自分の気持ちに忠実に生きる」

とか

「好きなことだけを選んでいくほうが幸せになれる」

といった考え方がもてはやされているところがあり、実際自己啓発本でもそういう主張のほうが主流になっている面があります。

でも、それはそれとして、少なくとも、自分の本当の気持ちが分かったということと、現実に何を選択するかというのは別のことです

そして、何を選択するかはそれこそあなたの自由なんです。