何か新しいことを始める時、あなたはまず何を考えますか?
具体的なビジョンですか?
細かい手順ですか?
期限ですか?
私は違います。
やるべきことを具体的に決めたら、最初にするべきことは
「それをできるだけ楽しくする方法を考えること」
です。
自分にとって、一番楽しい方法が正解
私はなぜ、このブログを始めたか。
関係ないと思うかもしれませんが、一例として聞いてくださいね。
私はだいたい10年くらい前にも一定期間ブログを書いていたことがあります。
当時はまだ、単にブログをやっているというだけで
「おおー!」
という時代でしたよ(笑)
で、それなりに読んでくれる人がいて2年くらいは続けていましたが、結局のところ、更新頻度がだんだん少なくなり、最終的には閉鎖ってことになりました。
まあよくあるパターンです。
それ以来ずっと、ブログやろうと一度も思わなかったです。どうせまた同じことになるのは目に見えていましたから。
ところが、なぜ今になってもう一度このブログを始めようと思ったかというと、実は仲の良い友人に会ったときに、強く勧められたからです。
それでも、私はこう想像していました。
「どうせ、前と同じように途中で飽きてしまうだろう」
それで、私はひとつ思い付いてその友人にこう言いました。
「じゃあ、いっしょにやって」
けれども、その友人は文章を書くのがむしろ嫌いだし、自分でやる気は毛頭ないと……にべもなく拒否しました。
まあ当然です。だって、友人はただ私に勧めてくれただけであって、自分がブログに興味があるわけでもないし、そもそも何か書きたいなんて考えてもいないんですから。
それは分かっていました。
実際、おそらく仮に二人でやるという話になったところで、友人が言うように、記事を書くのはほとんど私だけでしょう。
でも、私はここで思ったんです。
それでも、こいつと共同でやれば、絶対楽しいだろうと。
だから私は友人にこう頼みました。
「じゃあ、私が書いたものをただブログにアップしてくれるだけでいいから、いっしょにやらない?」
こうして半ば無理やりに、共同作業ということにしてもらったわけです。
継続のコツ、最強なのはだれかといっしょにやること
実際には、私は過去に同じ作業をした経験があるので、細かいことは忘れましたが、単に書いた記事をブログにアップするくらいの作業だけならわざわざ他人に頼まなくても、自分でできます。
でもね……。
やっぱり違いますよ。いっしょにやってるって思うと。
忙しくても疲れてる日も、
「あ、そろそろ記事出ししないと……待ってるかもしれないから」
なんて、勝手に想像したりして。書く内容にしても、もちろん基本的にはブログに訪れて読んでくれる方々に向けて書いているわけですが、とは言っても、やっぱり
「これを読んで彼はどう感じるかな?」
と自然に想像しながら書くことになります。
こうして、私はこのブログは楽しく続けられそうな気がしているのです(今のところ)。
まず、どうしたら楽しくなるかを考えよう
習慣化のスキルは至るところで紹介されていますが、未知のことに挑戦するときや、必要に迫られて何かを習慣付けたいと思ったら、真っ先に
「それを楽しくするにはどうしたらいいだろう?」
と考えるのが継続するコツです。
特に、だれかといっしょにやるってのは最強ですよ。
あるいは、
「何か達成のごほうびを用意する」
これもいいのですが……ただ、この場合はたとえば目に見える成果が出た時ではなく、単に1週間続けたらOKとか、何回やったらOK、というように確実にできる到達点を作ったほうが良いようです。
または、ゲーム感覚を取り入れるというのもよく聞きます。
あえて時間を細かく区切るとか、一定量こなしたら好きなことができるというふうに、自分だけで勝手にルールを決めて、それをクリアする。
あと、ちょっとしたことかも知れませんが、使う道具をよく選んで、自分が気に入ったものを使うようにするとけっこう有効です。
機能や価格も大事ですが、それが気に入ったデザインで愛着の持てる道具だと、それを使うこと自体が楽しくなりますから。
仕事用のデスクに家族や恋人の写真を飾っている人がいますが、良い効果があると思いますよね。デスクに向かうのが楽しくなりますから。
継続できない理由
逆に、結局継続できずに挫折する可能性が高い考え方として、しばしば挙げられるものに
- 効率を求めて一気に最大の成果を狙おうとする
- 変に自分を追い込むように過剰にストイックになろうとする
- だれにも何にも頼らずに全部一人でやろうとする
- 無理な計画を立てて、その通りに進めようとする
といった考え方があります。
私自身、何度このような失敗を繰り返してきたことか……。
ただし、あらためて、なぜこれらの方法論がうまく行かないのかと考えると、もちろんいろいろな面から説明できると思いますが、このような考え方、やり方に共通して言えるのは、要するに
「それじゃ、ぜんぜん面白くない!」
ってことなのではないでしょうか?
結局は、どんな方法を採るにしろ、面白くないと続かないんです。
楽しいことは放っておいても続けるんですから人間は。
だからたとえばですが、今挙げたダメな方法だって、それで自分が楽しいなら良いんです。
もしあなた自身がどんなことでも「習慣化」できるという自信がついて、仮に
「緻密な計画を立てて、その計画通りに着実に実行する」
という、それ自体が楽しいと心から思えるようになってしまえば……たぶんその方法でも継続できるのです。
つまり、どの手法が最も継続しやすいか……というよりも、むしろ自分のやり方や考え方が、自分で「これは楽しい」と思えるものでさえあれば、それが最も良い方法ということになります。