仕事の中であなたが使う言葉は、あなたの仕事に対するすべてを物語ってしまいます。
だから、意識してし過ぎるということはありません。
当然、粗雑な言い方や馴れ馴れしすぎる言葉遣いがいけないのはだれでもわかりますが、新人さんなどが意識せずについやってしまいがちな例をいくつか挙げてみたいと思います。
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職場での言葉遣い(よくある悪い例)
① 物の名前を正しく言わない
仕事で使う物の名前を覚える意識が低い人は、意識しないとしばしば
「あそこにあるやつ」
とか
「アレどこですか~するアレ」
という言い方をします。
案外に、日頃常に使っている備品や仕事道具の名前がはっきりしていないという場合もありますね。
特に書類とか、ファイル名などは
「ほら、あのとき取引先に出したやつ」
「~とかが書いてあるやつ」
という言い方になってしまいがちです。
② 主題をいつまでも提示しないまま話す
会話するとき相手はふつう、それがいったい何のことについて話しているのかという
「主題」
を理解するまでは、聞いたことをまとまりとして捉えることができません。
「ああそのことね」
とわかってから、あなたが話したことを遡って思い出して組み立てなければならなくなります。
最初に
「~の件ですが」
とか
「~について質問があるのですが」
というふうに、タイトルを先に言ってから内容を話し出すくせを付けましょう。
③ 事実なのか推定なのかわからない
今言っている内容がすでに確認された事実なのか、それとも推測とか単なる意見なのか……それはっきり区別しないと相手の判断を誤らせることになります。
または、
「部長が~って言ってましたよ」
「この間~がそう言ってましたよ」
という、いわゆる伝聞の場合でも、それが正式な指示なのか、それともあなたに対してだけの注意やアドバイスだったのか、もしくは単にその場で意見を述べただけなのか……そこを誤って伝えると一気に信用を失う危険性もあります。
すでに決定し、全員がそれに基づいて行動しなければならないこととして伝えるのであれば、それを明確に言わなければなりません。
「~ということになるらしい」
という話が、いつの間にか
「~ということになりました」
という話になって、後から
「いや、アレはまだ決まってなかった」
と訂正して回るというようなことがないようにします。
また、何か相談などしているときに、今しゃべっていることを決定にするのか保留にするのかはとても重要なのに、それをあいまいにしておくクセがある人もいます。
「じゃ、そういうことで」
と言って分かれたのに、後日確認してみるとぜんぜん「そういうこと」になっていなかったりします。
④ 反射的に「できない」と言う
仕事中に使ってはならない、いわゆる禁句を多用すると相手にされなくなるので注意しましょう。
「それはムリではないでしょうか」
「~だからできないできるわけがない」
といった言葉は物の見方が一面的、硬直的で、問題の解決を図る能力や意欲がないという印象を与えます。
⑤ 他人に関心がない表現
「私じゃありません」
「私は知りません」
とだけ言い放つ人がいますが、こういった表現は、責任を取らされたくない、自分には関係ない……という漢字に受け取られやすいものです。
仕事の成果ではなく他人の目や自分の立場だけを気にしている人のような印象を与えます。
もし「私」じゃないどだとしたら、ではいったいだれなのかをいっしょに探してあげようという気がないからそうなります。
「いえ、私ではないですが……〇〇さんに聞いてみましょうか?」
とか
「いえ……何かあったのですか?」
というふうに、気にかけている様子を示す一言を付け加えるだけでも印象が違うでしょう。
⑥ 結果にコミットしない表現
たとえば
「一応やってるんですけど」
「私なりに頑張ってるんです」
といった言い方は、自分が担当する業務を主体的に捉えていないような、結果に対する責任感に欠けるようなイメージを与えます。
もし自信がないなら
「今ここまで進んだのですが、少し見てもらえますか?」
とか、少なくとも一定の結果を出そうという意思表示をしなければなりません。
⑦ 「わかってます」「そんなのあたりまえ」
本当にわかっているのであれば他人から指摘されることはないはずです。
相手はあなたが本当にわかっているのか心配だからいっているのであって、このような物言いは問題意識のなさ、あるいは、ものの見方が一面的で、論理性、具体性に欠けるタイプだと思われてしまう危険性があります。
多用すると相手は二度とあなたに関心を払わなくなってしまうでしょう。
⑧ 悲観的、卑下する表現
「私ってバカだから」
「しょうがない」
「別にいいけど」
「どうせ~」
このような言葉が口癖になっている人がときどきいます。
努力を惜しみ、その場しのぎの仕事で毎日をやり過ごしている印象になります。
敬語とか丁寧さだけではない
これらはいずれも、言葉の問題として典型的なものです。
意識すればすぐに修正できるものが多いと思います。
であるからこそ、これらを無頓着に放置していることがそのままあなたの
「意識」
「姿勢」
「心構え」
の問題と見られてしまいます。