最新の記事
- 「それは在る」を読んで思ったこと
- 「思考停止という病」を読んだときに思ったこと
- 「超雑談力」を読んだとき思ったこと
- 「苫米地英人の金持ち脳」を読んだとき思ったこと
- 「リフレクション-内省の技術」 を読んだとき思ったこと
- 『理想の人生をつくる習慣化大全』を読んで思ったこと
コツコツドカンは典型的負けパターン
FXにおける典型的な負けパターンというのは、他の多くのギャンブルと違って大きな特徴があります。
多くのギャンブルは、ごく少額の掛け金をもって一気に「大当たり」することを目指します。
大当たりが発生するまでコツコツ少額を出費を繰り返すわけです。
しかしFXの場合はそれが逆になります。
ふつう、FXの場合はむしろ、最初からある程度大きな資金を準備したうえで、それを使ってむしろ少額ずつ、主観的には
「非常に堅実に(?)」
資金を増やしていっているような感覚があります。
なので一般に「FXはギャンブルではない」かのような言い方がされ、主観的にもその感覚は現実のトレードと合っているように感じやすいわけですが……実はこれは(私に言わせれば)FXというのは
「資金の変動の仕方が一般のギャンブルと逆だ」
という特徴がある、ちょっと変わった形のギャンブルであるというに過ぎません。
これを一般的に
「コツコツドカン」
と表現します。
コツコツドカンは防げるか?
コツコツドカンというのは、FXを覚えたての頃、ほとんどの人が体験する典型的な負けパターンであると言えます。
特に他の一般的なギャンブルの経験が少ない人にとって、おそらくこの点はおおきな「錯覚」というか、ある種の「盲点」になりやすいです。
というのは、最初イメージとしては「コツコツ」と勝っている時の自分の状態、あるいは自分が信じている手法とかが通常で、たまに
「ドカン」
と負けるときは、主観として「イレギュラー」「事故」みたいなものに見えるからです。
他の言い方をすれば、多くの人は、自分は本来失敗さえしなければずっと「コツコツコツコツ」勝っていくことができるというようなイメージをもってトレードしており、たまにドカンと負けてしまうのは
「非常に稀な相場の変動があった」
「特殊なファンダメンタルが発動した」
あるいは
「たまたま心理が悪いほうに傾いた」
「魔が差した」
あるいは
「いつもと(一部少しだけ)違うやり方をしてしまった」
「注意散漫だった」
「変な思い込みを持ってしまった」
「情報に流されてしまった」
……といった、ふだんはあまり起こらない特殊な事情が発生したからだと判断するのです。
「だから、あそこで……さえしなければ、ドカンは防げた!」
と。
しかし、これは間違いです。
「コツコツ」と「ドカン」は別の現象ではない
実は、そもそも「コツコツドカン」というのは分けることが無意味なひとつの現象なのです。
かんたんに言うと、あなたがいつもコツコツドカン、となるのは、魔が差したからでも注意散漫だったわけでも何でもなくて、単にあなたが今用いている手法、トレードの方法論が
「トータルでは必然的にマイナスになる手法だった」
ということなのです。
単純にそれだけにすぎません。
端的に言って、今の手法をそのまま続けていながら、今より集中力を養ったり、マインドを強化したり、あるいは経済情報により詳しくなったりすることによって「ドカン」だけを防ごうとしてもおそらくムダということです。
端的に言って。
コツコツドカンを防ぐ唯一の方法
なので、コツコツドカンを防ぐ唯一の方法は、はっきり言って
「コツコツドカン、とならないような手法に変える」
ことしかありません。
つまり、それは純粋に手法の改善であり、トレードシステムの更新、修正でしか実現されないのです。
多くは「損切りルールの調整」から
で、たぶん人によって多くの方法論がありますが……結局のところほとんどどんな手法を用いている場合であっても、トータルでの勝率、利益幅を向上するには、具体的には「ドカン」の部分の頻度を減らすか、または損害の実額をできるだけ小さくするという話になります。
もっと言えば、要するにそれは
「損切りルールの修正、調整」
ということになります。
結論だけ言うと結局ごく当たり前のような話になってしまうのですが……でも実は多くの人が、このある意味単純な結論に至るまでに大きな遠回りをしているように見えるのです。