行動できない。自分は行動力がない。自分で決めたことが続かない……。

このように思い込んで自己イメージを下げてしまっている人がたくさんいます。

私も心当たりはありますが、人が行動できない最大の理由は、何と言っても

「行動を開始する瞬間がめんどくさい」

……ということです。

始めてしまえば何とかなる

物事は何だって、着手する瞬間が一番面倒くさいんです。

一度始めてしまえば……あとは何とかなるんです。たいてい。

でも実際には

 「やろう」→「でも」→「めんどくさい」

この循環にはまって、結局まったくやらない……そして、

「私は行動力がない」
「俺はなんて継続力がないんだ」

……とダメな自分イメージを学習して強化してしまうんですね。

しかし

 これは世の常であって、あなたが特に悪いわけではありません。

何かをやり始めようと思うと必ず頭をよぎるセリフ。

「ああ、めんどくさい」

ほぼ自動的に現れる厄介な気分。これはすべての人間の本能……もはや自然法則と言ってもいいでしょう。

めんどくさい、は第6の感情らしいです

ちなみに、Amazonで見たらこんな本がありました。

「めんどくさい」がなくなる本

そこでは、めんどくさいという感情は、喜怒哀楽、妬みとともに、人間誰もが持ち合わせている

「第6の感情」

だと説明されています。

「ウマいこと言うな~!」

って思いました。

そうだ。言われてみれば、これは人間が持っている最も根源的な感情なんだ!

私だけじゃないんだ。だれもがそうなんだ。ばんざーい!

……でも、5つ目の感情って「嫉妬」なんだね。関係ないけど。でも私が好きな哲学者でスピノザという人は、人間の基本的な感情は3つだと言ってましたけど……本当はどっちなんだ? 人間の感情って何種類あるんだ? ……まあ別にいいんですけど。

あ、感情って自然法則とは違うか……。

……って、勝手にどんどん関係ないことが頭に浮かんできます。私は今こんなこと書こうと思ったんじゃないのに、思考のほうが勝手にどんどん違う方向に広がってゆくのです。

やる気が起きない原因は、勝手に頭に浮かぶ自動思考

と、まあこのように……。

人間は、自分の意思で、意識的に思考しようとする以外にも、自分でも意図せずなんかどんどん勝手に頭の中から

「考えが出てくる」

ことがあります。むしろその量のほうが圧倒的に多いですよね?

これは自分の意思や意識と無関係に常時行われている

「自動思考」

です。そして、この自動思考の原材料になっているが、私の言い方で言うところの

「概念系」

というものです。

つまり、あなたが何かを「やろう」と考えますよね?

すると、直後に

「なんか面倒くさい……。なんか知らないけどやる気が起きない……」

という自動思考が立ち上がります

で、この自動思考がいったん立ち上がってしまうと、それを意識や意志の力で覆すのは難易度が飛躍的に高くなります

だから結局、やらない。

面倒くさい、を克服するには?

そこで、私が思う「面倒くさい」の回避方法を書きたいと思いますが、私の基本的な考え方は、つまり何かをやろうと考えた直後に勝手に立ち上がる「自動思考」を阻止すれば良いということです。

これから、その具体的な方法を挙げます。

① 今やろう、と思った瞬間にやる

多くの場合、

「家に帰ったらやろう」
「何時からやろう」

と予定してしまうと、それまでの間に自動思考が立ち上がる確率がとても高くなります。

だから、できる限り、もし今できる状態にあるなら今やったほうが良いと言えます。

② 今やらなくていい、ただ、やるための用意だけしておく

やらなきゃ、と思った瞬間、何となく面倒くさいというような自動思考が立ち上がる前に

「今はやらないぞ。今はやらなくてもいい。その代わり、やる用意だけ今しておこう」

と言います。

そして、とりあえずその作業の準備を今します。今は準備するだけです……準備するだけなんですけど、準備してしまえば

「まあ、もう準備したし、せっかくだから、今やろう」

というふうに気分が変わる可能性はかなり高いです。

これを私は「自動思考詐欺」と呼んでいます。

③ やり始めて1分後にやめても良いというルールにする

これは自動思考詐欺の応用編です。

「1分間だけやる。1分だけ」

と自分に言い聞かせます。そして、実際は、別に本当に1分後にやめなくても構いません。

(別にやめても構いません)

④ もっと嫌なことをやっている最中に着手する

あえて、今やろうとすることよりもさらに嫌なことをいったんやります

たとえばですが、朝ジョギングに行くことに決めたとします。でも、起きて外に出るまでが最大の難関です。この時、たとえばわざと玄関の掃除を始めます。

すると、

「あーあ、こんなことしてるくらいだったら、ちょっと走ってこよう」

と思う確率はかなり高いです。

ただし、お掃除が大好きな人には効果はありません。もっと嫌なことでないとダメです。

⑤ テーマソングを作って、歌いながら着手する

その行為を始めるときに歌う歌(自作の鼻歌を推奨します)を作っておきます。

たとえば

「だめよ~だめだめ~いやよ~いやな~らよ~、でもやる~てばよ~♪」

というような感じの(私の例)で良いと思います。

節回しはご自由に。

⑥ お経を唱えながら着手する

⑦ 「やりたくないー!」と思い切り叫ぶ

……とまあ、実は内容は何でもいいのですが、これらは、つまり行動を始めようとした瞬間に立ち上がる否定的な自動思考を強制的に止めるという手法になります。

私の印象では、自分でもくだらないと思える方法のほうが効果があるような気がします

お試しあれ。

……そうそう、さっき言ったスピノザという人ですが、こんなことも言ってましたよ。

「やれないと思うのは、したくないからだ」