目標を持つことで期待できる効果はどのようなものがあるでしょうか?

……というより、次のような効果が期待できる目標を設定する必要があると言ったほうがいいですかね。

目標を設定する効果

① 方向性が定まり行動が選びやすくなる

自分がしっかり納得できる正しい目標設定ができると、方向性が定まり、それを基準にして行動の選択にも迷いがなくなります。

② モチベーションが爆発する

正しく目標設定できればモチベーションが「爆発的に」高まるはずです。

多くの人が

「モチベーションが上がらない」
「モチベーションが維持できない」

と言いますが、目標さえ正しく設定できていればその目標自体があなたのモチベーションを最大限に引き出してくれるはずです。

極端に言えば、目標さえ正しく設定できているなら、モチベーションのことなどあえて意識する必要もなくなるのです。

③ 行動のスピードが上がる

たとえば、目標を見失っている人や、今自分が何をしたらいいのか分からないと感じている人を観察してみてください。

そういう時、人間は必ず動作が緩慢になります

行動が抑制されるのです。

目的が明確であるということは、今自分が何をやるべきかが瞬時に判断できるということです。

④ 能力がアップする

目標が明確であるからこそ、一つひとつの行動に目的意識が生まれ、インプットとアウトプットの回転数が確保されてクオリティが上がります。

目標達成のために特殊なスキルやテクニックが必要である場合にも、集中力が持続できるし、習得スピードが増します。

⑤ 時間効率が改善する

上記の必然として、いわゆる時間効率、生産性が向上します。

⑥ それに沿った発想が湧く

目標が明確な場合、脳はそれに直接的に必要な情報を無意識に選択し、優先的に取り入れる傾向があるとされています。

それは新しいアイディアや発想を生む材料となります。

効果を増幅する技術

冒頭述べたように、逆に言うと以上のような効果を発揮できるような目標の決め方をしなければなりません。

そして、それを実行する過程でその効果をさらに増幅するポイントとして次のような点が考えられます。

① 目標を自らが納得していること

その目標は正しく、妥当性があり、自分にとって価値があるという確信が必要です。

目標に従って思考や行動を選択するとき、その目標自体を疑ってみたり、いちいち再確認したりするのは極力避けなければなりません。

② 「目標―達成」サイクルに慣れること

自ら目標を設定し、それをうまく遂行して想定する結果を得るという、一連の流れそのものについての経験値を上げなければなりません。

そのためには、自分の本心とか本音、あるいは夢や理想といったテーマについて適時意識的に理解を深めるような機会も必要ですが、逆に言うと、そのような面にだけ固執していると、あなた自身の目標達成スキルがいっこうに向上しないので本末転倒になります。

多くの場合、最も優先して取り組むべきことは、体験目標の数をこなすことのほうです。

③ フィードバックとサポート

代表的な目標達成理論によると、適切なフィードバックや達成のためのサポートがあると目標の達成率は大幅に向上します。
そこで企業などではメンター制度や、目標管理のシステムを整備しようとしているわけですが、あなた個人が

「自分にとっての目標」

に取り組もうとする場合には、基本的には外部からのサポートは期待できませんよね?

もちろん、そのようなサービスを提供している業者に依頼したり、セミナーやワークショップなどを活用する手もありますが……そうでなければ、重要な点は

「自ら何らかの定期的な進捗検証や、ペースメイキングの方法論を作る」
「自分なりに新しい知識や知見に触れる、インプットの機会を持つ」

といった意識です。

また、直接的なサポートとは言えないまでも、同じような目標を持っている仲間がそばにいるだけでも

「ペースを保ちやすい」
「お互いが行動のインセンティブになり得る」
「情報やアイディアを共有できる」

といった補助的な効果が生まれやすくなります。

以上のようなポイントは、実はそれ自体があなたのスキルになり得ます。

要するに、これらの具体的な技術を得れば、それによってあなたが自分で達成できると思う目標の「難易度」が変わってきます

すると、次にはもっと高い目標を設定することも可能になります。

「正しい目標の立て方」は、むしろそれを他人と共有するために必要である

たとえば目標設定の際によく用いられるSMARTの法則では、その筆頭に

「具体的であること」

が挙げられていますが、目標が明確で具体的であることはたしかに自分自身がそれに基づいて行動する際に有効であるだけでなく、実はその目標を

「他者と共有するため」

にきわめて重要なポイントでもあります。

「7つの習慣」という本でいうところの

「相互依存」

の状態。あるいは「思考は現実化する」という本のなかでは

「マスターマインド」

と呼ばれているものですが、もしあなたが目標達成の技術をどんどん高めていくとすると、おそらくいずれかの時点でそれはあなた個人の範囲を超えて、つまり

「他人に有効な助力を求める」
「他人を動かす」
「他者と共同で行う」

……といった観点が必要になる段階が必ず来るでしょう。

実はその段階に至ってこそ

「正しい目標を設定するコツを習得している」

「それを達成する具体的なスキルを有している」

ということが、あなたにとって極めて重要な前提となります。

正しい目標を立てるというのは、ただ単に今あるその目標を達成するために必要だというだけではありません。

むしろ継続的に、連鎖的に目標を実現していくために必須の条件なのです。