「お金持ちになれる人、なれない人」
「お金持ちの考え方、貧乏な人の考え方」
というように、お金持ちに共通する「考え方」として紹介されるものはいろいろあります。確かに、面白いと思いますし、中には、
「なるほどなあ、そういう見方もあるよなあ」
と思わず感心してしまうようなものもあります。
でも、確かに興味深い話題ではありますが、一方でその中には、本当にそれがお金持ちになることにつながる考え方なのか疑わしいようなものも含まれています。
確かに、それらのうちいくつかの、自分ができることをランダムに取り入れることによっても、何らか今よりは良くなる場合があり得るかもしれません。
ただ、基本的に少数の「特徴」とか見た目の共通性とかだけを中途半端に取り入れて真似するだけで本当に「金持ちになれる」と信じるのは少し安易な気もします。
確かに「金持ちになる」と予測される考え方の傾向
さまざまな情報の中でしばしば言われる「金持ちになる人の考え方」の中で、私が特に
「確かにそうだなあ」
と思える、特に蓋然性が高いと言えるものだけを挙げます。
① 「お金を増やす」という願望の優先順位が高い
② 「結果的に」最善を取ることに拘る
③ 人生を「適度に」長期的な視点で見る
④ 物事を常に「具体化」し「具現化」する
これは私の経験上の主観も含まれているので別の視点もたくさんあるかもしれません。これで全部だとは言い切れません。
ただ逆に言って、上に挙げたものは私は少なくともこれだけは確実に
「お金持ちになる人の特徴」
「お金持ちになれる人に共通する考え方の傾向」
だと信じていることです。
おそらく、あなたが実際に上記の4つのような考え方の傾向をすでに持っているとすれば、あなたはお金持ちになる可能性がきわめて高いか、あるいはすでにお金にまったく困らない経済状況にあるのではないでしょうか?
考え方だけではお金持ちにはなれない
ただ、ここでひとつ言いたいことは、実際にお金持ちになった人は、単に考え方の傾向にのみ頼ってお金持ちになったわけではないということです。
言ってしまえば当たり前のことですが。
人が実際にお金持ちになるのは、その考え方によってではなく、直接的にはもちろん
「お金持ちになるような行為の蓄積」
によってです。言い換えれば方法論です。あるいは行動です(私は行動という言葉があんまり好きじゃないですが)。
もちろん、その人の考え方の傾向が実際の判断や行動に反映されます。これは当たり前のことです。
ですがその上で、端的に言うとその人が実際にお金持ちになった直接の理由は
「お金持ちになり得るようなことをしてきたから」
に他ならないのです。
ですから、もちろん正しいと思う、良いと思う考え方を取り入れることは有効であり重要なことなのですが、でも結局は実際に必要なのは
「その考え方をもって、あなたは何をするのか?」
ということに尽きます。
これを抜かしてしまうとそもそもどんな考え方を取り入れたとしても、あるいはいくら
「お金持ちになれる人、なれない人」
「お金持ちの考え方、貧乏な人の考え方」
をたくさん知っても、あなたが実際にお金持ちになることはあり得ません。