2006年初版。ロンダバーン著。

同名の映画を本にしたもので「引き寄せの法則」ブームを引き起こしました。

本書の中では「引き寄せの法則」は封印された秘密であって、歴史上の多くの人物がその法則を用いて各分野で成功を収めたとしています。

著者

著者のロンダバーンは作家であるとともにテレビプロデューサーの女性。

この人自ら「引き寄せの法則」の創始者であるとか、特別な力を持っているとか、そういうことではありません。そこが、ある意味では変わってるというか……少し好感が持てるところでもあります。

本(または映画もほぼ同内容)の中で、主人公(=著者)は、娘から1冊の本をプレゼントされます。

それが驚愕の内容で。

「人間は自分の思考によって現実を引き寄せている」
「逆に言うと、思考はそのまま現実にすることができる」

という。

しかし、これを知っているのは、全人類の1%……なぜなら、この奥義は歴史上ずっと隠されていたから。

だから「シークレット」なのです。

そして、

「シークレットとは、引き寄せの法則である」

というのが冒頭の部分。

たいていの人は、ここでグッと心を掴まれるでしょう。

エンタメ的に見てもよくできていると感じる

一般的な「自己啓発本」とか「成功法則本」と違って、私の印象としては

「とりあえず、面白く読める」

という点です。DVD(映画版)も、内容はほとんどインタビューなのですが、前述のように、冒頭の掴みから矢継ぎ早にでてくる言葉にぐいぐい引き込まれる感じです。

でも、逆に言うと、初めから、いわば「自己啓発的な目線で(?)」読もうとすると……これだけを読んでも

「とりあえず、引き寄せの法則というのが、ある」

ということしか分からないです。

実践的な面から言うと、

「いつも良いこと、望ましいことだけを考えていなさい」

ということだけは分かるんですけど。

ふつう成功法則本などに必ず出てくる「実現のための〇〇ステップ」とか「毎日30分〇〇をしてください」といった具体的な指示はないので、私たちのような

「自己啓発脳」

になってる人々(笑)からしてみると……。

「で? 何から始めたらいいの? どうしたらいいの? 教えてーー!」

という状態になる……その可能性が高いでしょう。

わざわざ封印した理由って

内容的には、あとは実際に「引き寄せの法則」を使って、いろいろなものや状況を手に入れたという人々の証言が続くのですが、結局のところ、最初に言った

「いつも良いこと、望ましいことだけを考えていなさい」

という以上の具体的な指示や示唆はなく、

「そうすれば、引き寄せられます。引き寄せの法則はあります」

という結論です。

なので、今読めば……これは必然的に続編が出てくるに違いない、とか。

(多くの成功法則が均しくそうであるように)

「引き寄せしてみる」

「引き寄せられない」

「そのやり方じゃダメ、こうやる」

「引き寄せられない」

というペンローズの階段状態になることは想定済みだねと。

無限階段

「ペンローズの階段(Wikipediaより)」

……とは言え、ザ・シークレットという作品は、引き寄せの法則というもの自体を広くこの世の中に知らしめたことだけでも十分その役割を果たしているとも言えます。

作品内でも語られている通り、歴史上ずっと秘密にされてきた奥義の

「封印を解いた」

のですからね。

しかし……ただ

「人間は自分の思考によって現実を引き寄せている」

という、一見単純なことを長い年月ずっと封印する必要性って、いったん何だろう……?

しかも、それを聞いたところで多くの人は、

「やってみたけど、ぜんぜん引き寄せられないじゃないか!」

って、ブーブー言っているのに。

というわけで、要望通り

2010年「ザ・シークレット TO TEEN」
2011年「ザ・パワー」
2013年「ザ・マジック」
2015年「ザ・ヒーロー」

他、多数のスピンアウト作品が続々と登場しております。