成功するには、次のように行動することです。

答えは意外にはっきりしているのです。

成功するための当たり前の手順

細かい点を挙げだせば切りがありませんが、枝葉末節を取り払ってごく単純に成功する流れを言えば

① 自分が「何で」成功するのかを決める
② 今すぐ始められることを始める
③ その事柄に「ある程度」精通する
④ 「目標」を決めてみる

……ということになります。

まずはこの流れをはっきりと掴んで、基本的にその通りに事を進めていけば成功します。

① 自分が「何で」成功するのかを決める

自分が言っている、成功というのはだいたいどういう状況のことを想定しているのかを意識的に考えます。

ただし、それは単に

「お金持ちになっている」
「自由を満喫している」
「会社などに束縛されず、自己実現している」

といった……単なる「結果的な状態」のことではなくて、自分が何をどういうふうにできていることが成功と言えるのかという点を考えるべきです。

しかし、逆に言って、この段階で

「明確な目標」

を決める必要はありません

というか……なんの背景も脈絡もなく最初から無理やりに「明確な目標」を立ててしまうと、ほとんどの場合、失敗します。

ですから、

「ごく大きな枠で」

考えるようにしましょう。

「私は、だいたいにおいて、こういう事柄で成功しているだろう」

という「感じ」で決めるのが妥当です。

私がおすすめしている方法は、動詞の単語を思い浮かべることです。

たとえば

「話す」「書く」「読む」「聞く」

とか……。

あるいは、

「見る」「行く」「動く」「動かす」「真似る」「演じる」

あるいは

「教える」「伝える」「広める」

あるいは

「作る」「創る」「建てる」「育てる」

……たとえば、このような単純でごく意味の広い言葉から発想してみます。

つまり、いわばあなたが成功する過程において現れる「メインのテーマ」らしきものを決めるのです。

もちろん、もっと具体的に特定の分野とか、業界などを思い浮かべる人も多くいると思います。しかし、よく考えてみると、あなた本来の気持ちとしては、たぶんですが……本当は別に

「その特定の具体的な目標が達成したい」

わけではなくて、実はそれよりも

「結果的に成功できたと言える状態に達したい

という気持ちのほうが強いですよね?

そっちのほうが自然です。そういうふうに思っている人のほうがたぶん多いと思います。

はっきり言って、初めに明確な目標を決めて、わき目もふらずそれに邁進して、そのことによって大成功を掴むという発想……一般的なイメージとしては、成功というのはそうやって掴み取るものだと思われていますが実は違います。

こちらのほうが稀なのです。

【第一段階:誤った思考】
1-1 生活の状態や理想的な精神状態あるいは金額などを目標にする
1-2 よく知らないのに最初から明確に具体的に「目標」を決めようとする
1-3 職業、業界、あるいは「社長」などの肩書きそのものを目標化する
1-4 最初から「唯一の、究極の目的」を想定する

② 今すぐ始められることを始める

①で、自分が想定した「テーマ」、つまりあなたが何で成功するかというざっくりしたイメージの中で、とりあえず今からすぐに始められることを考えます。

あるいは何かすでにやっていることがあるかもしれません。

意識的にそれを特定してみましょう。

ただし、たとえば

「じゃあ、まずこれをやってみよう」

と思いついたことが別に唯一の道だというわけではないのですから、それだけに過剰に執着する必要もありません。

あまり気が乗らないのであれば別のことを初めても良いですし、最初は同時並行的にいろいろ試してみるのも構いません。

ここでの問題は、成功に至る唯一の道を探し当てることではありません

素人のあなたが、いきなりそんな大正解を掘り当てることなど……どうせあり得ないのですから。

そうではなくて今問題なのはこっちのほうです。

あなたが決めた、自分が「何で」成功するか? ……という、その

「何で」

とは何なのかを少しずつ浮き彫りにしていくことなのです

そして、これは一定量の実践を通してしか知る由もありません。ただ単に頭の中で思いを巡らせているだけではいつまでたってもそれは見えないのです。

【第二段階:誤った思考】
2-1 最初に思いついたひとつの行動に期待しすぎる
2-2 自分にはその分野の才能がないと早々に決め付ける
2-3 やみくもにストイックに自分を追い込もうとする
2-4 学んだり思いに耽ったりするだけで実際に何も始めない

③ その事柄に「ある程度」精通する

あなたがどんなテーマを選んでいるにせよ、いつか成功という状態にまで発展させるためには、そのテーマに関する一定の知識や経験が絶対必要になります

これは、あらためて言えば当たり前すぎるほど当たり前の事実です。

知識をかき集めることももちろんですが、それなりに自分で思考錯誤したり、小さな成功や失敗を繰り返したりして、ある程度の経験値を得ることも絶対必要です。

日常的な、具体的なレベルでの「成功体験」「失敗体験」が必要です。それも、1つ2つというような程度ではなく100も200も……つまり、経験値というのは言い換えれば作業レベルにおける成功と失敗が山ほど積み重なってできるものです。

でもこの時、すぐに何らかの大きな成果を出そうと考える必要はありません。

そもそも、最初の段階では

「達成」
「評価」
「他人より秀でること」
「才能」

などは一切関係ありません。

はっきり言うと……まだぜんぜん、そんな段階ではないからです。

もちろん、

「失態」
「挫折」
「絶望」
「諦め」
「無力感」

なども無縁です。

あなたは、まだそんな目に合うほどそのことを知らないからです

そもそも、そのテーマにおいて何が決定的な失敗であり、絶望すべき挫折であるのか……そんなことは、今のあなたには見当すらつくはずもありませんから。

そんな杞憂は不要です。

【第三段階:誤った思考】
3-1 すぐに挫折したような「気分」に浸ろうとする
3-2 客観的に見て、作業量、経験値がぜんぜん足りない
3-3 目に見える成果をすぐに求める、まだよく知らないくせに
3-4 ①で決めた最初のテーマを忘れている

④ 「目標」を決めてみる

もしあなたが、ある程度その「何か」について経験と見識、知識などを蓄えていったとします。

すると、その都度その状態でなら決して不可能ではないような、おそらく妥当と検討が付けられるくらいの何らかの

「目標」

が出てきます。

探してもいいですが、だいたいは、自ら探すまでもなく勝手にちょうど良い目標が出てきます

とんでもない高い目標じゃありません。

ちょっと頑張れば、ちょっとだけ背伸びをすれば届きそうな目標です。

分かりやすい例としては、今言っている目標というのは

「全日本〇〇選手権」

のようなものじゃなくて、

「クラス対抗〇〇大会」

くらいのイメージです。

あるいは、

「メジャーリーガー」

になることじゃなくて

「町内の草野球チームでレギュラーを取る」

というようなレベルの目標です。

何となく、ちょうど良い。今ならできそうなことです。

そして、その目標が実現したからって……別にそれ自体は

「成功と呼ぶほどの大きな成果でもない」

と思うようなことです。

【第四段階:誤った思考】
4-1 目標を絶対化する
4-2 高すぎる理想をそのまま目標化する
4-3 十分に精通する前に目標だけ決めようとする
4-4 その目標の達成=「成功」だと思い込む

⑤ 目標と達成との距離感を知る

実は、いくら妥当な目標だったからといって必ずうまくいくとは限りません

「結果」というのは、なってみないとだれにも分からないからです。

勝負は時の運……などという言葉もありますよね?

しかし、問題はまずその「時の運」の土俵に登れるかどうかということです。

実は④で言った「目標」というのは、それ自体は別に重要でも何でもなくて……いわば単なる練習です。

私自身はこれを

「体験目標」

と呼んでいますが、これは実は何かを達成するためというよりも、いわばそれ自体を自分の経験値とするためにある目標なのです。

ではなぜ、目標を立てて、トライするという行為が必要なのか?

実はその大きな理由は、あなたがやっているその「何か」において、今のあなたなら

「これくらいの目標であれば」

「これくらいの努力や準備や工夫をすれば」

「こういう結果になる」

という感覚を掴むためなのです

つまり自分が思っている目標達成力と、現実の、客観的な意味での達成可能性の間にある

「ギャップを埋める」

ための行為です。

たとえば何が必然で何が時の運なのかというような感覚を知ることだったり。

問題は主にメンタルなのか経験値なのか、それとも知識や学習が圧倒的に不足なのかだったり。

いわば模擬試験のようなもの。

ですから、この段階では「目標それ自体」は本当はあまり重要ではありません。むしろ基本的には個々の目標などとは無関係に、あなたは自分が①でそもそも決めた自分なりのテーマ、その「何か」についての実力を上げることを第一に考えて毎日を過ごすことのほうが圧倒的に重要度が高いのです。

そして時々……ちょうどよい、頃合いの「目標」があったら挑戦してみるのです。

「行動と成果の間にある、その距離感を補正するために」

です。

【第五段階:誤った思考】
5-1 ひとつの目標の未達成を致命的な失敗と感じる
5-2 自分の今の実力を過大評価する
5-3 自分の今の実力は今後も変わらないとイメージしている
5-4 実力を上げるための日常的な作業を怠っている

⑥ どっちみち続ける

こうして、焦らず、変に力まず、しかし真摯に全力を尽くしてその何かを追究していくなら、あなたは(というか、ほとんどだれだって)いつか成功するでしょう。

しかしですね……。

もし成功したら、その後どうしますか

成功しちゃったらもうそのことはやりたくないと思うでしょうか?

いや、むしろあなたは、その「何か」をもっと自由に、もっと深く、もっと発展的に、大規模に……行うことができるようになります。成功してしまえば。

人はむしろ、そのために成功が必要なのです。

【第六段階:誤った思考】
6-1 成功しなければ何もできない、と考えている
6-2 成功する方法は一つしかないと考えている
6-3 成功を究極の目的と考えている
6-4 最初に決めたテーマは、成功する手段に過ぎないと考えている

成功に至る過程では、上記のだけではなく至るところで

「誤った思考」

が生まれます。

この基本的な行動を、都度必要な自己啓発とか成功法則のような有益な知識や思考法を取り入れて補正をかけながら淡々と続けていくこと……これが最もスタンダードな

「成功するための行動」

だと私は考えています。

「それだけ」です。

枝葉末節は取り払って、まずこの事実を単純に受け入れる……成功するには、それが唯一最初の条件だと思っています。