ゼロベース思考とは単純に言うと

「何もベースに置かないで考える」

ということになります。

ベースというのは「基礎」「土台」「前提」というくらいの意味ですね。

ゼロから考える

私たちがふつう思考するときに何が前提になっているのかと言えば

① 慣習や常識
② 偏見や固定観念
③ 過去の成功体験
④ 自分の信念や価値観

などです。こういったものによって自分の思考に

「枠がはめられたようになる」

のを避けるために、むしろ

「いったん全部なしにして、ゼロから考えてみよう」

というのがゼロベース思考の趣旨です。

基本的な思考のフレームワークとしてしばしば挙げられます。

ゼロベース思考の原則

ゼロベース思考ですから

「枠がはめられたようになる」

原因となるものをいちいち選ぶのではなくて……イメージとしては自分の中にある知識や情報の一切合切を全部

「ゼロ」

にして、最初っから考え直すというイメージで考えるわけですが、一方で当たり前ですけどすべての知識や情報、つまり自分の記憶を全部「無」にできるわけがないですよね?

……それじゃただの記憶喪失です(笑)

なので、実際的にはゼロベース思考といった場合にポイントとなるのは

① 物事をできるだけシンプルに単純化する

そもそも知識や情報が増えると人は何でも複雑に考えてしまいます。

……というか、私たちはたいてい、すでに何でも複雑に考えているんです。もうすでに。

なので、ゼロベースにしようとするのであれば

「すご~く単純に」

考えれば良いのです。

② 他人の視点で考えてみる

偏見や固定観念、あるいはいわゆる業界の常識とか暗黙知のようなものを意識的に排除するには、いったん

「自分の立場を捨てて、他人の目で見てみる」

と非常に効果的です。

③ 非現実を許容する

あくまで思考の中での話ですが……考える際に浮かんでくる

「いや、こんなのムリだろ」
「いくらなんでもこれはあり得ない」

というような判断をすべて保留したまま思考を進めていきます。ある意味ですごく都合よく考えてみるのです

ゼロベース思考をじゃまする「枠」には、ふだん自然に行われる

「妥当な判断」
「妥当な推論」

というのも含まれます。

現実にできるかできないかは置いといて、きわめて希望的な観測……でむしろ良いのです。

ゼロベース思考は「発想法」

ここで考えてみれば当然ですが、ゼロベース思考というのは

「新しい発想を出す」
「今までない斬新なアイディアを考える」

といった点こそ真骨頂であり、主にそのためのフレームワークなので、もちろんその後には

「妥当な判断」
「現実的な選択」

が必要です。

つまりゼロベース思考とは端的に言えばこの

「考え方の切り替え」

のことを強調しているのであり、ゼロベース思考だけで思考が完結するというものではないのです